ビデオ内容
【中年になって前歯が飛び出してきたのはなぜ?】
前歯が飛び出てきたとか、前歯がガタガタになってきた。
ある日突然気がついたら歯が動いてしまった。
そのようなお問い合わせをいただくことがあるんですね。
けっこう皆さんお話し聞くと、歯は動かないと思われている方、多いんですね。
実は歯は動きます。一生動き続けます。
歯が動く理由にはいろいろあります。一番大きいのは親知らずです。
イメージ的には満員電車に乗っていると思って下さい。
どんどんどんどん人は入ってきます。
その時にじっとそこに立っていられるでしょうか。
流れによってどんどん動かされて行きます。
そして、一番弱い子が弾き飛ばされる。
そのように後ろから前、後ろから前というふうに歯が飛び出てきます。
強い力で歯を動かすと、動かないですよね。
でも、矯正治療という歯を動かす治療ってあるんですよね。
あれ実はゴムで引っ張っているだけです。ゴムで引っ張っているだけ、わずか数十グラムの力で歯って動きます。
親知らず、ずうっと何年もかけて押してるんです。
そのように持続的な力というのは、弱い力であっても歯を動かせるんです。
つまりベロとか、ベロって100g200gの力で押してきますから、そういうことでも歯は揺れます。
歯の形体は前歯と奥歯、まったく違います。
前歯の根っこは歯茎に隠れていて見えないんですけれども1本です。
それに対して奥歯は根っこがカメラの三脚のように3本だったり、さらに強い4本だったりします。
本来であるならば噛む、噛む力を支える、これは奥歯の役目です。奥歯で噛んで前歯はほとんど当たらない、そういう状態が本来の形です。ところが、奥歯が押されることによって崩れてきた。歯が抜けることによって奥歯で十分に噛めなくなった。
歯は前後的、上下的にお互い支えあってますから、歯を抜けた状態にしておくと両隣の歯が倒れてきたり、噛み合う相手の歯が相手を求めて飛び出てきたりします。
そのような原因から奥歯で十分に噛めなくなる。
そうすると、必然的に前歯同士が強く当たってしまうんですね。
前歯は少し、気持ち出っ歯の状態が噛みやすいようになっています。
奥歯がない状態で前歯だけがガンガン当たります。そうすると上の歯は更に上へ、相手は逃げますから下の歯はさらに上へ、というふうに歯が動いていってしまうんですね。
次ぎに多いのが歯周病です。歯の周りの病気です。
歯は何で支えられるか、何で支えられているかご存知ですか。
よく鏡で見て歯茎があるから、歯茎っておっしゃられる方が多いんですけれども、歯茎は肉です。肉なので、こう力をかけると変形します。
奥歯のように100kgとかそういう力を支えることは出来ません。
実は骨があるんです。骨があって、そこに歯が植わっている、そういう状態です。
イメージ的には砂の山があって棒が刺さっている、そのように思ってください。
そして、この状態で歯が支えている周りの骨がこう溶けていく。なので動きやすくなるんですね。
同じ力でも動きやすくなります。
そのようないろんな原因によって歯は一生動き続けるんです。
では動いていっているこの歯をどうするのか。
ほおっておけば間違いなく悪くなるだけです。
置いておいて良くなることはないです。
崩れていっている状態であれば、その後そこで止まるというのもないです。
どんどん悪くなります。ですので、それを今の状態で止める。まっすぐだったらしっかり止めますが、倒れてますからそれを支える。
もっと理想的には、元あった場所に戻してあげる、そういう治療もあります。
また奥で噛めないのが原因であれば、奥で噛めるようにキチッと奥歯を作ってあげる、そういう治療もあります。その方その方の状態に応じて、その治療法は選択肢があると思いますので、それぞれの治療のメリットやデメリット、それをよくかかりつけの先生とご相談なさってください。
ちなみに私は倒れているのをこれ以上倒れないように止めておくということで、「マウスピース」というのを使っています。スポーツ選手でも格闘技の選手でもないのに「マウスピース」と思われるかもしれませんけれども、歯は一生動き続けますから、それを夜寝る時にマウスピースを入れることによって、弱い歯いっぱいを一つのものとして力を止めるんですね。
そうすると歯が動きにくくなります。そしてマウスピースは変形しません。形いっしょです。
常に同じサイズを同じところに入れますから、歯の位置関係が変わらないんですね。
もちろん日中、お食事の時は外さないといけませんから、日中の力によってダメージを受けます。
ですので、夜着けることによって悪くなることを遅らせる。
24時間歯が揺らされるのでなく、なるべく揺らされる時間を少なくする。
それによって歯の寿命を延ばすということが出来ます。
先生それぞれによって考え方はいろいろあると思いますので、いろいろな治療法のメリットやデメリット、そのようなものを相談してお決めになられることをお薦めします。
本日3月3日~4日までメールサーバメインテナンスのため、
吉本歯科医院宛のメール全て受信、保存できない状態となっております。
お手数ですが、この期間中にメールをお送りくださった方は
3月5日(月)以降に、再度送信くださいますようお願い申し上げます。
「どうして歯や歯茎が黒くなるんですか?」
≪どうして歯や歯茎が黒くなるのですか?≫
「吉本歯科医院、吉本彰夫です。
最近歯の色が黒くなってきた。
歯茎の色が黒くなってきた。
そういうお悩みをお聞きすることがあります。
よくよくお聞きすると、「以前かぶせの治療をした。そして根っこの治療もした。きれいに治したはずなのに、また膿がたまってきたのかしら?」そのようにお悩みの方もいらっしゃいます。
でも実はほとんどの方が、その原因をご存知ないのです。
なんだと思います?
これ「金属」なんですね。
セラミックスでするには薄いお茶碗みたいなものですから、非常に割れやすい。
ですから、それを補強するために金属が使われます。
また根っこにかぶせをするのに支えがないと倒れてしまいます。
その土台、その土台に金属を使っていたりします。
この金属たちが溶けていくんですね。
金属が溶けるってイメージできますか?
金属が溶け出して歯を黒くし、そして歯茎にまで黒くなっていく。
また金属アレルギー、聞かれたことありますか。
そのようにどんどん身体の中に金属が溶け出して、全身的な金属アレルギーにまでなってしまう方までいらっしゃいます。だったらやりかえればいいじゃないか、外せたらいいじゃないですか、
またかぶせ直したらいいじゃないですか、そのようにおっしゃる方もいらっしゃいます。
ただ実際外すことはできたとしても、金属がご自身に残っている根っこに溶け出していってるわけです。ご自身の根っこはどうなっていると思います?
金属で真っ黒なんですね。
その歯を白くまた自分の歯のように見せよう、その歯の黒い部分、削らないといけないんですね。
最初にかぶせをする時に、すでにもう外周一層削ってるんです。
で、かぶせができてる。
それを外してますから、そこからまた削ります。
どんどんご自身の残っている根っこ、細く細く薄く薄くなっていくんですね。
薄くなってしまうと、噛んだ時にその力によって割れてしまったり、長く持たなかったりします。
何回もやりかえている方では、この芯棒を外す時に、もうパキッて割れてしまう方までいらっしゃるんですね。
割れてしまったら、もう抜くしかないんですね。
もう一回芯棒立てて、かぶせして、できないんですね。
芯棒によって根っこが揺すられます。
そうすると根っこのまわりの骨がどんどん溶けていきます。
残念ながらこの場合はもう抜かないといけなくなります。
最初にこの材質を使えば将来どういうふうになっていくのか、溶け出す材質なのか、溶け出さないものなのか、金属のような色がでてくるものなのか、出てこないものなのか、それは全身に対してどういう影響を及ぼすのか、及ぼさないのか、そういうことまで含めて先生とよく相談してから治療をお決めになられてほうがいいと思います。
「一回した治療をやり直す」これ非常に難しいですし、リスクがあります。最初によくご相談して治療を受けられてください。」
9月16日から18日まで、名古屋で開催されたインプラント学会に参加してきました。
今回のインプラント学会では、医療安全ということをメインに開催されていました。
特に安全、手術をする前のインプラントの手術をする前の検査。先に骨の状態であったり、神経や血管の状態、骨の状態を知ったうえで手術をする。
そのためにCTという装置があります。
そのCT装置で先に検査をして、実際に骨の中がどうなっているのか、先に十分な診査・診断が必要である。
それは以前からも私が申しているように、たった1本。
その1本のインプラントの手術においても必らず当院でもスイソCTの撮影を行っております。
ようやくその必要性というものが、学会でも論議されるようになってきました。
今回、CTの装置が各社から、何十社という台数が販売され、また展示され、その特徴等について講演がありました。
歯科用のCTでは得意・不得意があって、吉本歯科医院では今まで近くの総合病院において医科用のCTにおいて、その検査を行ってまいりました。
今回注目した一つの報告をご紹介いたします。
その報告によれば、CTを撮影したあとに、ダイコム(DICOM)データという国際規格である規格にのっとったデータを病院にいただくことができます。
そのデータを使って、どこの骨がどのような状態なのか、どこに血管・神経が通っているのか、そういうことを検査・解析していたわけです。
その中で吉本もお世話になっている大阪大学の十河先生の発表によると、実はCTでここに骨がある・ここに骨がないと思われていた場所に実際は骨があった・骨がなかった。そういうことがありうるということがわかりました。
この研究はCTの放射線が金属にあたり、その跳ね返りの現象によって写っていた、本来ないところにある光を何とかのけられないか、そういうことから研究が始められました。
ダイコムデータというのは、レントゲン撮影を、CTではレントゲン撮影を中心をぐるり周囲からいろんな方向から撮影をおこない、それを何枚も重ね合わせて1枚の写真の輪切りにします。
そして、それを何枚も撮影をする。
その輪切りの写真を作る規格なんです。
ところが、その輪切りをする前の元データ、実際にCTで撮影されたデータです。
このデータを見ると、実は骨がないと思われていたところに骨があった、骨があると思われていたところに実は骨がなかった。
そういうことが解ってきたのです。
何枚もの写真を合わせて出来上がっていますので、そのコンピュータ処理によって自動的にある部分は削除され、ある部分は追加され、そういうことが行われていたという発表でした。
この場合、非常に少ない、非常に厳密な場所での話しですので、すぐにインプラントの手術に影響する結果にはならないのですが、実際の今のデジタル化時代において、デジタルデータだけを信用だけをするのは非常に危険である。そのように感じました。
ただ、現在当院では医科用のCTを用いて、他の近くの総合病院にて撮影を行っていただいております。
しかしながら、近年その病院から「なるべく撮影を控えてほしい」そのようなご依頼がありました。
よく日本の医療機関においては、すぐにCT撮影をする、すぐにMRIを撮影する。「これは儲け主義なのではないか」「必要のない検査ではないのか」といった議論が行われることがあるんです。
ですので私もCTを撮影する「これは紹介した病院の利益にもなる」そのようにも考えていました。
ところが残念なことに「なるべく撮影する枚数・回数を減らしてほしい」というご依頼だったのです。
よくよくお話しを聞かせていただくと、医科でのCTの撮影はだいたい100枚程度。
しかも1ヵ所につき1センチや2センチ、そういう間隔をもって撮影を行っている。
それに対して歯科の場合は、範囲が狭い中で細かい神経・血管を探そうとするために、0.5ミリ間隔で撮影を行う。
その場合、上下のあごを撮影すると、まっすぐに切った場合は300枚。
ノーベルガイドという非常に傷を少ない、小さく穴を開けるだけ、大きく傷口を開くのではなく小さな穴を開けるだけで手術するノーベルガイドという治療を行う場合には、その精度をさらに出すために患者様のあごの骨を撮影し、ダブルスキャンというやり方によって、患者様のお口の中に入れた装置、この装置だけをもう一度CTで撮影をする。
そしてその二つのCTのデータをコンピュータ上で重ね合わせる。
そういう撮影をしますので、実際には600枚近くの撮影を行うことになってしまいます。
このことによって撮影するデータの容量、そして次の撮影までの間隔、これに支障が出てきたということらしいです。
イメージ的に思っていただければ、電球をスイッチを入れた。電球をしばらく使っていると熱くなりますよね。
その熱い状態で次々次々負荷をかけると、熱がどんどんどんどん上りすぎてしまう。
そのため次の患者さんの撮影をするときには、一旦熱が下がるのを待って、機械が冷えるのを待って撮影をする。
その時に通常の100枚程度を撮影する方法であれば、次々次々順番に患者さんの撮影を行うことができる。
しかしながら、数百枚単位で撮影を行った場合、熱がなかなか下がらず、結局予約通りに次の患者様を撮影することができず、長時間お待ちいただく。
そういうことで次々遅れていく。そういうことが起こってきたようです。
また記憶容量ということでは、この数年でもっていわゆるパソコンのハードディスクというものは非常に安くなりました。
記憶容量というのも非常に安くなりました。
しかしながらコンピュータのCTでは業務用ということで、なかなかそこまで安価な状況が作れていないようです。
ですので、その記憶容量を確保するにはシステム全体のメンテナンス・追加投資が必要と、そのようになるということがわかってきました。
どうもそのようなことから、今回のご依頼になったもようです。
なるべく撮影をする方向を一方向にする。で、またダブルスキャンをシングルスキャンにするといった撮影枚数を減らす。そういう条件下で今しばらく撮影を受けていただけるということにはなっていますけれども、実際に精度高くきちんと撮影を維持するというのは、今のように患者様が毎週のように手術している状況では、難しくなってくるかもしれません。
その場合には当院においても、高額なCT装置を設置することも考えざるを得ないかもしれません。
その場合にはどうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。
今回、日ごろより私が岡山大学の研究施設においてもお世話になっておる中村先生が、今回のインプラント学会にあわせて新しく本を出版されました。
とてもいい本ですので、ご紹介いたしますね。
「日本人のための最新All-on-4マニュアル」です。
All-on-4(オールオンフォー)はポルトガルのマロー先生がその方法を提案なされました。
吉本も数年前になるでしょうか、ポルトガルまで行き、実際にマロー先生からその術式を教わり、そしてまた、ほとんど歯がなくなった方、ほとんど歯がガタガタの方にインプラントを入れ、インプラントを入れたその日に仮の歯を入れ、ある程度のまったく歯のない状態。以前ですと、インプラントを骨の中に入れ、骨が安定する、骨とインプラントが安定する。
下のあごであれば3ヶ月、上のあごでは6ヶ月、何も力を加えない状態で安静に待つ。その間、取り外し式の入れ歯を入れて、入れるのをなるべく避けて、傷がなるべく広がらないように、なるべく力がかからないように、そのような術式でしたが、それをたったその日一日で、仮の歯まで仕上げるというものです。
実際にポルトガルで教わったことを日本で患者さんに治療を行ってきましたが、やはり実際にやってみて欧米人であれば何の問題もないインプラント、単なるネジですけれども、太くて長くて、そういうものが何ヶ所も入るような骨が欧米人にはあるのですが、日本人の場合には非常にケースとしては骨がある方は少ないということがわかりました。
今回その中村先生は日本人という骨格に対して、そのオールオンフォーをどのように適用すべきか、また場所によっては4本ではなく、6本においてその支えを作るべきである。そのようなことも書かれています。
今までそういう教科書といえるようなものがまったくなかった中なので、非常にこれはわかりやすく、良い本だと思います。
オールオンフォーは非常にリスクが高い治療であると言われてはいますけれども、実際に治療を受けられた患者さんは、非常に喜ばれております。ぜひこのような本を参考になさることをお薦めいたします。
10月10日、歯科用CTを実際に毎日お使いになられている新潟の開業医の佐藤先生が香川県で講演をされる機会がありました。
そのお話しを聞いてまいりました。
CTといえば骨の状態の深いところの状態を診断する。
ですので、またその撮影する機械は非常に高価です。
歯科用のでも何千万、医科用になると何億という費用がかかりますので、いわゆる自由診療、高額治療に対して使うもの、そのような意識がありました。
しかし、この先生のお話しでは通常の診療において、例えば歯周病、例えばかぶせが外れた、例えば根っこの治療、そのようなことにもすべてCTを撮影を行っておる、そういうお話しでした。実際にそれがどれほどのメリット、どれほどのデメリットがあるのかお話しを聞いてきました。レントゲンの見方ということで、今まで当院の吉本歯科医院のホームページでも見方というのをお話しをしてまいりましたけれども、レントゲンというのは立体的なものを平面で透かしてみるようにして見ます。
ですから、例えば歯が折れている、歯に穴が開いている、これが横で開いている、横で割れている場合にはレントゲンで写ってまいりますが、いわゆる頬舌的、横に割れているのは見えるんですけれども、前後ろ、前後的に折れている場合にはその重なっている面が、立体的には見えるのですが平面にするとその破折腺というところがまったく見えません。
確認ができません。
ですので、外してみないと中が折れているか、割れているのか分からない。
つまり外してまずやってみる。
それからその状態をみて判断する。
これが常識でありました。
この場合、中の根っこは折れて動いているわけですから、周りの骨はどんどん溶けていきます。
ですのでその処置をしたら最後、元に戻すことは当然できませんし、またその歯の根っこすら抜かなければならなくなります。
CTにおいて、先にCTを用いて診断をしておけば、そういう破折そういうものは穴が開いている、そういうものを事前に見つけることが可能になります。
つまり無駄な治療の期間、無駄な痛いウミのある期間、こういうことを待たなくとも最終抜かなければならない歯は、必ずやっぱり折れていたりすると抜かなければなりません。
そういう無駄な症状を見ながら考える、そういうことをせずとも先にそういう診断ができれば、最初からそういう準備をして、そういう処置に取りかかることができるのです。
一般の方からみれば「レントゲンとかを見ればお医者さんは何でもわかる」そのように思われるかもしれませんけれども、実際には立体的なものをただ平面に透かしてみているだけ、実際の奥行きであるとか、奥がどうなっているということはまったくわからないのです。実際に外してみて、消毒してみて、症状が和らげば、腫れが引けば、もう一度かぶせができるかもしれない。で、実際にかぶせをしてみた、ところが、ひびが入っているので、その噛む力に耐え切れずにすぐに折れてしまう。そういうこともやはりあることにはあります。
結局その場合は、抜かないといけないということにつながります。
せっかく何ヶ月もかけて、いい状態にし、いい治療をしたにもかかわらず、結局抜かなくてはなりません。
非常にもったいないことです。
もっと早く、もうこの歯は持たないということが明確に分かっていれば、治療の方針はもっと早く次の手段に向かえていたかもしれません。
このようなことが診断できる、その診断が変われば、次の治療方針そのものが変わります。いずれこういう機械は各医院に設置される、そんな時代が来るかもしれません。
この機械、なんだと思いますか?
これは放射線がレントゲン室から漏れていないかを計測するとっても
マニアックな機械なんです。
この機械、今、なかなか手に入りません。
もちろん今回の地震の影響です。
このように定期的に放射線量を計測します。
レントゲン室から、放射線がほんの微量でも漏れていないかをチェックです。
結果はOです。
どうぞご安心ください。
このようなポケット線量計という機械を胸のポケットに入れています。
もし、微量でも放射線がもれていれば反応するようになっています。
今回の地震に伴う原子力の事故で
放射能による影響を多くの国民が意識するようになりました。
「問題はない」とどんなに言われても
「将来はどうなるかわからないじゃないか!」と思ってしまう方も多いと思います。
また小さいお子様を持つ親であれば、出来る限り安全で安心な環境を
子供に与えたたいと願うのが当たりまえです。
これから過去には想像もしなかったような出来事がもっと表に出てくることが
予想されます。
正しい情報を的確に知っていくことが大事です。
医科や歯科で使用されるレントゲンについてのご相談も時々頂くようになりました。
どうぞご不安な点がある場合は、お気軽にお声かけ下さい。
安心して治療を受けて頂くようご説明させて頂きます。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)被害に関わる吉本歯科医院での治療への影響について
先月掲載させていただきました影響は,ほぼすべての問題が解消されました.
ご安心ください.
今回の震災における吉本歯科医院からの寄付等について
歯科関係:日本歯科医師会(日本財団含む),JIADSクラブ
■身元確認に延べ540名派遣
■被災地での診療に50名派遣
■歯科診療車 被災地へ6台派遣等
■被災歯科医院への寄付等
加盟する一般団体等その他
個別にカセットコンロ,オムツ,水等の提供
被災者のための仮住まい支援サイト | 住まいりんぐ(被害に遭われた方のため に仮住まいや疎開先の提供)
http://www.smiling-net.jp/search/detail/id/576/
勤務医用のファミリー向け社宅マンションを提供いたしたいと思います。
家賃無償期間3ヶ月 家賃割引期間 24ヶ月
疎開予定の方がいらっしゃいましたら,ご連絡頂ければと思います。
また通常入居募集も並行されています.
3月11日に発生した大地震の被害により亡くなられた方に謹んでお悔やみを 申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
吉本歯科医院では、今回の大地震の被害状況を踏まえ、今後起こりうる影響の 可能性についてお知らせいたします。
■インプラント治療
吉本歯科医院で使用しています世界最大のインプラントメーカーのノーベル・ バイオケア・ジャパンについて、インプラント体については吉本歯科医院において,十分な在庫を保有していますので,7月までの手術予定患者様については特に問題なく手術可能です。
それまでには状況も改善されると思いますので,ご安心ください.
ノーベル・バイオケア・ジャパンが所有する千葉県習志野市にあるアジア圏を 対象とする「プロセラ幕張プラント」までの交通に被害が出ております.
つまり輸送ならびにスタッフの通勤に支障がでています.
プロセラ・インプラント・ブリッジ(PIB)によるチタンやジルコニアの作製に 納期が不明な状態です.
つまり一次手術二次手術仮歯作製については問題なく行えますが,最終の補綴 物への移行期間に影響が出てきます.
もちろん仮歯までは作製できますので,強度的な問題で厚みがあったりしてご 不便をお掛けするかもしれませんが特に問題はありません.
プロセラ幕張プラントが稼動する以前はスウェーデンのプラントにて作製して おりましたので,数ヶ月程度で問題は解消されるものと思われます.
ご安心ください.
■マウスピース
■矯正床装置
作製を東京都内にて行っており,納期が遅れる可能性があります.
既に型取りを行い,作製に入られている患者様については既にお約束させてい る日時の変更をお願いさせていただく可能性があります.
ご迷惑お掛けいたします。大変申し訳ございません。
■その他
ジルコニア,セラミックス,ハイブリッド,ファイバーコア等の作製,マウス ピースによる矯正治療については四国および福岡県(九州)にて対応していますので,現在のところ影響はございません.
ブラケットやマウスピースによる矯正治療については全く影響ありません.
状況は変わり次第、随時お知らせ致します。
「入れ歯」について書いてみたいと思います。
「私はまだ若いし、歯だってしっかりあるから関係のないテーマだわ」
「おじいちゃん、おばあちゃんの話でしょう?」
と思われる方も多いことでしょう。
しかし、こののテーマはぜひ、お若い、しかも、まだ歯がしっかり残っているという方にこそ読んで頂きたい内容なのです。
あなたはこんな風に思ってはいませんか?
「もし、歯が抜けたら入れ歯かブリッジにすればいいじゃないか」
「入れ歯が嫌なら今はインプラントがあるじゃないか」
「入れ歯でも、噛めるんでしょう?」
私どもにご相談にお越しになられる患者さんのほぼ9割の方は、このように考えておられる方でした。
また、同じように吉本歯科医院では「無料メール相談」ということを開業以来行っております。
この相談には毎日多くのご相談が寄せられます。
お悩みのご相談の内容を少しご紹介します。
■ 歯が抜けたのでそのまま4年ほどほうっておいたら口の中全体の歯並びが崩れてきた
■ 歯がなくなった部分に入れ歯をしたら、違和感がひどくて苦しい
■ 数十軒の歯医者さんで入れ歯を作り直ししているが、高い費用をかけてもすぐに痛くなる
■ 入れ歯を入れて噛むたびに、痛くてたまらない、神経に触るような痛みだ。
■ 入れ歯にした途端に食事の味が変わってしまった。
■ 長年入れ歯で噛んでいるうちに下顎の骨が薄くなってすっかり老人の顔になってしまった
■ 入れ歯安定剤を使ってもカラオケで歌っていると入れ歯がポロリ落ちてしまう
歯を失って、その後、失った部分に「入れ歯」を入れられている方は本当に多くいらっしゃいます。
しかも、歯を失う年齢というのは老年に限りません。
私どもには、30代、40代前半ですでに多くの歯を失ってしまったという患者さんも多くご相談にお越しになられます。
歯を失う一番の原因,歯周病としては
① 細菌性による感染症
② 噛み合わせから起こる過剰な力(破壊的な力)
③ ①と②が合わさったもの
この3つが上げられます。
また、虫歯や事故や怪我などの外傷によって歯を失ってしまう場合もあります。
お若い方であっても、ある程度お年を召した方でも
歯を失ってしまった場合には選択肢は4つ、です。
① 入れ歯(取り外し式の義歯)
② ブリッジ
③ インプラント(固定式の義歯)
④ 何もしない
まず①の入れ歯(取り外し式の義歯)です。
歯を失った場合に一般的にイメージされているものです。
例えば、金属製のバネで入れ歯を引っ掛ける場合ですが、この入れ歯は、その位置を維持する為に前後の歯に金属の針金を引っ掛けなければなりません。
違和感があり、清掃も難しく、見栄えも良くありません。
バネがかけられた健康な歯は、釘抜きのように咬むたびにこねられて、次第に抜けていきます。
総入れ歯の場合ですが、何枚も座布団を積み重ねた上に正座している状態ですので,力が掛かると、ぐらついたり、ずれたり外れたりします。
肉(歯ぐき)の上に乗っかっているだけですので,食べ物を噛むために充分な力をかけることが出来ません。
②のブリッジですが、両隣の健康な歯を削って人工の歯をかぶせます。
この形のブリッジでは、健康な歯を全面全周に渡って大きく削らなければなりません。
③ のインプラントですが、10年前に比べ圧倒的にインプラントを選択される方が増えてまいりました。
失われた歯根の部分にチタン製のネジを埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われているインプラント(人工歯根)療法です。
この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。
インプラント治療では、ブリッジ治療のように両隣の健康な歯を削る必要がないため、両隣の歯はそのままで負担がかかりません。
また、歯を失った所にインプラントを土台にして人工の歯を固定しますので、従来の入れ歯のように取り外す必要がありませんので、見栄えも美しく、清掃も自分の歯のようにおこなうことができます。
しかし、失った歯を再現できる、と夢のような治療を想像される方がほとんどですが、実は全ての方に適応できる治療ではございません。
また、それぞれの治療には全て長所と短所がございます。
全ていい、ということは絶対にないのです。
まずはそのことを知って下さい。
次回は、それぞれの長所と短所を書いてみますね。
最近、私共、吉本歯科医院にお越しくださる患者さんが
こんなお声をかけて下さることが多くなりました。
「勉強してどんどん知識が増えてきました」
「自分の状態が自分でわかるようになった」
「レントゲンの見方が自分でわかるようになった」
長く通われている患者さんは、
「今ではちょっとした医学雑学博士よ(^^)」
「そのへんの歯医者さんよりは知識豊富になりました」
「どんどん知識が増え、もっと詳しいことを知りたくなりました」
こんな風に、ご自身の歯やお口の中に対する意識と知識が格段に上がっていることに患者さんご自身が驚かれていることがあります。
私どもにお越しになって、今までどれだけ自分の歯や口の中のことに無関心だったか、もっと早く知っていれば良かった、ということを痛切にお感じになり、いろいろなことを私どもに興奮気味にお話下さいます。
これが本当に、患者さんご自身の歯科に対する意識レベルが高まったということだと思います。
やっぱり、発信してよかった。
やっぱり、カウンセリング室で、診療室で、詳しいご説明をするようにしてよかった。
そう、思います。
日本人の健康に対する意識はまだまだ、低いと言われています。
こと、歯以外の部分に関しては、いろいろと気を遣っているけれど歯やお口に関してはまだまだ低く、国際的にみて、意識が低いそうです。
アメリカでは賢く意識の高い患者さんは、自分の診断をしたカルテや紹介状が手元になくてもある程度は、自分の症状や病気については、明確にかつ、完結に医師に伝えられる人が多いそうです。
日本では、まだまだ、そんなことは難しいですよね?
それは医療を提供する側にも責任があると思うのです。
医療側がどのように患者さんに接していったのか?
きちんと情報を提供しようと努力をしたのか
伝えようと努力したのか?
患者さんの意識を育てようと努力したのか
おそらく、そこまで意識をもって患者さんと接している現場はまだまだ少ないです。
患者さんの意識を育てるのは、医療行為のひとつである、そう私は考えています。
それも最も重要な医療行為である、と。
吉本歯科医院では、患者さんご自身が今、どういう状態なのかを自分でわかることができるようにするために、レントゲンの見方をお教えし、ご自分で診られるようになって頂く、ということを行っています。