2020.11.10トラブルは2年以内が9割【インプラント治療】
香川県高松市の 噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
インプラント治療をお受けになっている方で
治療が終われば、もう終了。
と思っていらっしゃる方は
とても多いです。
インプラントトラブルで来院される方の多くは
このようにお考えの方が
とても多いことがわかってきました。
インプラント治療がいったん終了すれば、
それでもう大丈夫。
自分で手入れをしていれば
問題はない
と思われてしまっていたことに
問題があります。
どの患者さんも
最初の2年はメインテナンスに
通われていたそうです。
2年間大丈夫だったから、
先生が大げさに言っているだけで、
きっともう大丈夫に違いない
と思われてしまっていたそうです。
インプラントは
ご自分の歯と同じく
死ぬまでメインテナンス
をする必要があります。
インプラントトラブルの8割は
2年以内に起こっているのです。
吉本歯科医院では
インプラント治療を行なった患者さんには
終了後すぐは1ケ月ごとに経過を
診させて頂いております。
その後、半年、1年、2年目3年目と、
レントゲンで骨の状態を確認しながら
状態が安定するのを確認しています。
特に症状が無くてもです。
状態が悪くなっていたとしても、
インプラントはご自身の歯のように
痛いや凍みるなどのように自覚症状として
警告を発してくれません
インプラントはただの「ネジ」だから、です。
ただのネジなので
痛くも
かゆくも
しみることも
ないのです。
だから、怖いのです。
周囲の歯ぐきや
隣の歯にまで影響が及んではじめて
患者さんは自覚症状として
気づくことができます。
インプラントは完成したら、
終わりではありません。
歯と同じく、あなたが死ぬまで
そのインプラントを使い続けるまで
定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。
メールセミナーを始めました。
患者さんに先に知っておいて頂きたい情報を
できるだけわかりやすくお届けしていきますね。
ぜひ、ご登録下さいね。
2020.11.09入れ歯の違和感、慣れるしかないですか?
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
部分入れ歯での異物感がひどい
噛んだら痛くて食事ができない
どうにかできないか?
とご相談を頂くことは本当に多いです。
抜けた歯が多くなってくると
ブリッジで固定することもできなくなり
このような部分入れ歯を作りましょう
ということになった方も多いはずです。
取り外し式の義歯(入れ歯)は
残っている歯を金属の留め金(クラスプ)でひっかけ
歯がない部分に歯茎に密着した
プラスチックの床(しょう)を作り
その上に、人工の歯を乗せているもの、です。
歯茎の上に
乗っけているだけ、
のものが
義歯(入れ歯)です。
歯がなくなったら
入れ歯にするものだと
当たり前にお考えの方も非常に多く
その違和感もなんとか慣れようと努力されておられます。
入れ歯の形が完成したのは
1900年と言われています。
今は、2020年ですので
おおよそ100年以上も前に作られた形のものが
いまだこの現代においても
使われている
ということです。
なかなか、他にないですよね?
でも、それが現実です。
一般的に歯を多く失い
ブリッジもできないような状態になった場合には
部分入れ歯を保険で作られるケースが
日本ではまだまだ一般的です。
しかし、保険で作った部分入れ歯で
違和感や異物感がない
噛んでも痛くない
という方はまずいないでしょう。
口の中は髪の毛1本でも
違和感を感じてしまうほど
敏感なところです。
砂が入っただけでも
違和感を感じます。
それほど敏感な場所に
こんな大きな入れ歯が入って
気持ち悪くないはずがありません。
大きな異物が
口の中に絶えず入っているような状態です。
部分入れ歯をはじめてつくられた方は
あまりの違和感に
作ってくれた歯医者さんに
こう言うはずです。
「こんな気持ち悪いもの
とても入れておけません。
異物感がひどく、吐きそうになってしまいます。
噛んだら痛くて噛めない。
なんとかして下さい!」
と。
しかし
歯医者さんには
こう言われることは
ほとんどだと思うのです。
「部分入れ歯とはそんなものです。
違和感は毎日使ってるうちに慣れてきますので
慣れて下さい」
と。
このような会話は日本中あちこちで
毎日のように交わされていることが
予想できます。
さらに部分入れ歯には
違和感、異物感だけでなく
入れ歯がガタガタ動いてしゃべりにくい
かめない
部分入れ歯でかむと味がしない、おいしくない
金属(クラスプ)のひっかけが目立って人前で口を開けるのが恥ずかしい
すぐに合わなくなる
噛むために作ったのに痛くて噛めない
部分入れ歯がすぐに臭くなり口臭がひどくなる
このように
部分入れ歯を作られた方の
お悩みをあげれば
きりがないほど、です。
部分入れ歯には
それを入れるデメリット(欠点)はいくらでもあるけど
メリット(長所)は少ないです。
あると言えば
保険で安く作れる
残っている歯の位置関係を崩れにくくする
ということくらいでしょう。
しかし、いくら安く作れたとしても
多くの方が
余りの違和感のひどさに
「作ったはいいけど、使わないまま放置している」
ことになっています。
また、それでも
頑張って部分入れ歯を間違った使い方で使い続けている方には
さらに悲劇が起こります。
部分入れ歯を使っていると何が起こるか?
一番のリスクは
入れ歯を支えている骨がどんどんどんどん破壊されていく
骨が溶けていく
金具で引っ掛けている歯が順に抜けていく
ということです。
このことを
多くの方がご存じありません。
部分入れ歯を作られた医院でも
そのリスクを聞かされている方は少ないです。
そもそも
歯を失った方は
歯を支えている骨が溶けて痩せている方が多いです。
その上にさらに入れ歯を乗せてガンガンと噛んでしまうと
骨が破壊されるスピードは加速します。
歯を支えるための骨(歯槽骨)は
人工的な入れ歯装置で噛めるようには
もともとなっていないのです。
歯を支えている骨がどんどん痩せていくので
入れ歯は合わなくなります。
歯は上下左右お互いに支えあっているので、
歯の無い状態を放置すると
残っている歯が相手の歯を求めて飛び出してきます。
ガタガタになって擦り合わせができなくなっていきます。
部分入れ歯の最大の目的は
残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくです。
残念ながら噛むためではないのです。
軽くなら噛めます。
ドンドン噛めば痛いです。
ドンドン噛めば引っ掛けている歯が順に抜かないといけないようになります。
部分入れ歯の長所といえば
だ保険で安く作ることができる
という
ただ、それだけ、です。
そしてせっかく作っても
2~3年もてばいいほうです。
そういうものです。
最近は自由診療で金属のひっかけがない
ノンクラスプデンチャーという目立たない入れ歯も
あります。
しかし
見かけはよくても
噛めません。
そして
もちません。
いわゆる
お出かけする時の
見た目専用の入れ歯であると
お考え下さい。
ノンクラスプデンチャーは
おでかけ用です。
ご自分の歯と同じように噛んでいると
すぐに骨が壊れますし
実際には噛めたとしても噛むことはお勧めしません。
なぜ痛くないかというと残っている歯に密着していて
掛かる力を残っている歯に分散できているからです。
どんどん長年噛むと、歯茎が赤くなり歯茎が沈み込み、骨が溶けていきます。
そういったことも
ご存じない方がほとんどです。
もちろん残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくために使用されることはお勧めします。
しかし噛むための目的ではありません。
入れ歯では咬めない
ということをまず
知って欲しいのです。
入れ歯は歯茎の上に
ポンと乗っかっているだけのもの、です。
使い続けていると
どんどん骨が痩せていき
最終的には
最悪の状態にまで
なってしまいます。
多くの歯を失われた場合には
下顎に2本から4本のインプラントを入れ
その上に金属床を固定するという方法が
最善です。
1本1本をすべてインプラントにしてしまうと費用がかかってしまうから
難しいという方でも、このような治療であれば
入れ歯が動いて痛いという苦痛から解放され
そこそこは噛めて、見た目もいい、という状態にすることが
できます。
多くの歯を失った場合
部分入れ歯を択されることは
私はおすすめしません。
その後の人生は
毎日続きます。
朝の食事、昼の食事、夜の食事
そして人と会って話す時の見た目
これらの時間を
違和感と不快感と苦痛で過ごすことは
人生の質を明らかに低下させてしまいます。
まずは
知って頂きたいと思います。
日本人の多くの方が
「知らなかった」ということで
次々と歯を失い
そして
「知らなかった」ということで
部分入れ歯を選択し
さらに歯を失う
骨まで破壊される
ということになっています。
もし現在
部分入れ歯をお使いで
噛めない、痛い、見た目が恥ずかしい
といったことでお悩みの方は
まずは
あなたが口の中に入れている部分入れ歯とは
どういうものなのか?
それを知って欲しいと思います。
2020.11.08歯がしみて痛いのが治らない場合はどんな治療になりますか?
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ある日突然
熱いものを口の中に入れたら
「キーン」と神経に触るような痛み
歯がしみて痛い
となったことはありませんか?
これは吉本歯科医院に実際にお越し下さった患者さんから
よくお聞きするお話です。
歯がしみるのをなんとかしてほしい
と歯医者さんに行けば
ほとんどの場合は
「歯がしみるのをなくすには歯の神経を抜くしかありません」
という診断になります。
今日お越し下さった患者さんも
3年前
「歯がしみる」ということで歯医者さんに行き
その日のうちに
「歯の神経を取る処置」をしたそうです。
歯の神経を取る治療する場合には
まずはこのように歯の頭部分をスパンと削り落とさなくてはいけません。
最近では歯の頭を全部削り落とさない治療もありますが
多くはこのように頭部分を落とすのです。
そして歯の根っこの入り口が見えたところで
歯の神経治療というものが
始まります。
歯の神経治療は
一度はじまると何回か通院する必要があります。
そして一般的な歯の神経治療は
終わっても痛みが取れないこともあります。
そこでそもそも
歯の神経は抜く必要があったのか?
虫歯でもないのに
削って歯の神経を抜く必要があったのか?
とお感じになられたそうです。
たしかに
歯がしみるのを何とかしてほしい
とお願いはしたけれど
歯の神経を取った後どうなるか?
ということは
教えてはくれていませんでした。
もちろん歯の神経をどうしても取らなくてはいけない場合もあります。
しかし、知って欲しいことがあります。
歯の神経を取った歯は
「死んだ歯」になるんです。
神経から血液や栄養が流れていたものが
ストップし、枯れ木のような「死んだ歯」になるのです。
死んだ歯の強度は10分の1まで落ちます。
歯の本来の大事な機能は「噛める」ということです。
見た目も大事ですが
まずはきちんと「噛める」ということです。
歯の神経を取るとどうなるの?
先に知っておいて欲しいのです。
2020.11.07保険適用の白い歯はプラスチックです。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
上の前歯の写真です。
歯のところどころに茶色い線が入っています。
患者さんは、汚れがついているので
歯科医院の機械を使って磨けばキレイに白くなるだろうと
思われていました。
しかしこれは単に歯の表面についた汚れでは
ありません。
これは歯と詰め物の「境い目」部分なんです。
この患者さんは、前歯にプラスチックの詰め物を
いくつかされていました。
歯とプラスチックの境い目部分にばい菌が入り込み
茶色い線(汚れのように見える)になっているんです。
保険治療でできる「白い詰め物、被せ物」をプラスチックで詰める先生もいます。
もちろんお口の中に治療するのにこのプラスチックの材料を使用してもいいよ。ということはいわれています。
しかし、どういうお口の中の状況でどのような大きさのものを、そのプラスチックで強度が耐えられるのかというのは、その先生その先生によって、判断すべきであるとされています。
噛む面や奥歯だとプラスチックの詰め物や被せ物はすり減ってしまいます。
ご自身の歯との間に段差ができてしまうんです。
良い材質を選べば虫歯にならないのか?という問題ではなく
強度がしっかりした材質を選び、ばい菌が再度侵入しないように
完全封鎖する技術が必要であるということです。
吉本歯科医院の特殊接着封鎖技術
2020.11.04マウスピース矯正ですきっ歯を治したい
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
マウスピース矯正のご相談が増えています。
多い順番です。
①上の前歯がすき間があるので(すきっ歯)治したい。
②上の前歯が出っ歯になって飛び出ているのを引っ込めたい。
③上の前歯がガタガタしているのをまっすぐに揃えたい。
前歯は特に目立ちます。
ですからどの患者さんも
「下の歯はいいので、上の前歯だけ
どうにかキレイに揃えたいんです」
とおっしゃられます。
しかし、歯というものは
前歯なら前歯だけ動かせばいいという
そのような単純なものではないのです。
歯は一生動き続けます。
吉本歯科医院では
そもそも
①上の前歯がすきっ歯になっている原因は?
②上の前歯が出っ歯になっている原因は?
③上の前歯がガタガタになっている原因は?
その原因を突き止め
原因そのものを取り除き
その後、かみあわせの治療を行います。
かみあわせを無視して
前歯の見た目だけをキレイにしようとすると
後が悲惨です。
マウスピース矯正は、数ミリ程度の軽度の改善に有効な治療です。
しかし、症状によってはマウスピース矯正のみでの治療は適応できない可能性もあるのです。
まずは一度、診断をお受けになり、どのような咬合改善の治療があるのかご相談下さいね。
2020.11.02骨粗鬆症の薬を服用している方の歯の治療
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
骨粗鬆症の薬を服用していると歯を抜くことができないと
言われたのですが本当ですか?というご相談よく頂きます。
骨粗鬆症の薬でもいろいろな種類がありますが
ビスフォスフォネート製剤を服用されている場合には
特に注意が必要です。
歯医者さんで治療をお受けになる場合には
必ず服用していることを伝える必要があります。
骨粗鬆症のお薬にもいろいろな種類があり
ビスフォスフォネート系製剤であれば一般歯科では抜歯をすることが
できません。
総合病院の歯科口腔外科では抜歯ができることがあります。
服用されている期間、回数、薬の種類によっては
処方をされている担当の先生と歯科口腔外科の先生の話し合いの中で
折り合いをつけていく流れになります。
一般開業医だけの判断で診断をすることは
困難です。
また副作用が出た場合の対処は全く一般開業医では
行なうことができません。
骨粗鬆症のお薬を飲んでいらっしゃる方の場合、薬の種類によっては抜歯後や
重度歯周病の方に行う歯周外科後に
顎の骨が溶けていく顎骨壊死が発生することがあります。
ですので当院も含め一般歯科では抜歯などの歯の治療は
行なえず総合病院歯科口腔外科にご紹介して抜歯になり
その後、傷口が完全に治るまでは治療を行うことができません。
まずは骨粗鬆症を処方されている医科の先生と
歯科口腔外科の先生とのご相談になります。
骨粗鬆症のお薬を飲まれている方で
歯科の治療にここまで影響が出ることを
ご存じない方はまだまだ多いです。