専門が変われば診断が変わります。
歯医者さんに行って歯を削って治療した。
治療した後は、被せ物をして終了。
このように歯医者さんで被せ物をして治療を終了したことは
おありになるかと思います。
みなさんは、
この歯の寿命がどの程度あるか知っていますか?
人によっては「一生もつ」と
思っていらっしゃる方もいます。
人によってはいい被せ物をしたから
「一生もつ」と思っていらっしゃる方もいます。
日本人の寿命がどんどん伸びた今、
60歳を超えた頃から
ドミノ倒しのように歯を失い
あっという間に
抜歯→ブリッジ治療→入れ歯という状態
になってしまわれる方はとても多いです。
多くの歯を失われた方とお話していると
「治療した歯は一生もつものだ」と
思っていらっしゃったということがわかってきました。
患者さんご自身がご自分が受けられた治療の耐久性をご存じないか、
勘違いされているかのどちらかです。
そこまできちんと説明を受けていなかった
ということもあります。
私たちは体のどこかがケガをした場合、
自然治癒力というものがありますので
安静にし適切な処置を受けていれば時間がたてばもとに戻ります。
しかし、歯科はそういうわけにはいきません。
放置しておくと、神経を取るか、抜歯、になっていくのです。
悪くなった部分を削ったり、
抜いたりし、
なくなった部分は
人工の歯科医療材料で補うのです。
それが一般的な歯科治療です。
皆様のお口の中にも入っている、
人工の歯科の被せ物や詰め物です。
歯科材料は異物です。
歯と完全に接着するものではありません。
どんなに優秀な歯科医師であっても
歯科材料を使った治療で歯を完全に元の歯のように修復することはできないのです。
できることは
「できるかぎり長くもたせる」
ということまでなのです。
理想的な金属といわれる金合金を
歯科材料に使ったとしても
「もたせられる」程度です。
ましてや、
保険診療の範囲内で行う銀歯であれば
「長くもたせられる」どころではありません。
ばい菌も入り放題ですし、
金属アレルギーを引き起こす可能性だってあります。
保険診療の範囲内で行う銀歯ですが
7~8年後には悪くなっていきます。
その時悪くなっているのは、治療した歯科材料だけではないのです。
その金属に接している歯本体も悪くなっているんです。
数年後に銀の被せ物が取れた時には
詰め物や被せ物のさかいめから内部に黒く虫歯が進行していっているのです。
しかも被せものの内部は黒く腐蝕しています。
歯科材料の平均使用年数に関するデータです。
●白い樹脂の詰め物・・・・・5.2年
●型を取ってはめこむ小さな金属・・・・5.4年
●歯に多い被せる大きな金属の冠・・・・・7.1年
いかがでしょう?
「え?これっぽっちしかもたないの?」
そう思われてのではないでしょうか?
日本人はどんどん歯を失い続けます。
悪くなった部分を削って詰めて、銀歯を被せて、また悪くなって・・・・
それを繰り返していくうちの「この歯はもう抜くしかありません」という状態にまでなってしまうのです。
人生後半になって
ドミノ倒しのように歯を失っていく方の多くは
必ずこうおっしゃいます。
「もっとはやく知っておけば良かった。
知っていれば、こんなにも歯を失うことはなかった」と。
専門が変われば診断が変わります。
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
セラミックは変色しないのですか?
というご質問にお答しますね。
セラミックは焼き物ですので、陶器のお茶碗と同じです。
セラミックは変色はしません。
しかし
歯や歯茎がなんだか黒くなってきたという方がいらっしゃいます。
差し歯の場合だとすべてがセラミック、いわゆるオールセラミックスという差し歯の場合には変色しないのですが、どうしてもお茶碗だけだと割れやすいということで、金属で裏打ちをしてまず金属の歯を作りその上にセラミックスを乗せるというメタルボンドという治療法があります。
そうすると金属を使っていますので、経年的に金属が見た目はセラミックスなんですが、中が金属ですのでその金属が溶け出して歯茎が黒くなったりすることがあります。
もちろん、オールセラミックスにしたとしても、例えば死んでいる歯で神経の治療をしていて、土台を金属で作っている場合。
その被せものではなく中の土台が金属ですので、そちらから金属が溶け出し、歯や歯茎が黒く変色してくることはあります。
セラミックそのものは変色しませんが
裏打ちに使った金属や
芯棒を立てる時に使った金属が
溶けだし歯や歯茎が黒くなっていくのです。
ですので、見た目をある程度気にされる方もしくは歯茎の境目を気にされるということであれば、芯棒も当然金属でないものを選択する必要がありますし、被せものも金属でないもの、もしくはジルコニアのようなものを選択する必要があります。
吉本歯科医院では主に芯棒はファイバーコア、被せものはオールセラミックスのジルコニアもしくは力がかかるか、かからないかでe-maxといった材質を使うことが多くあります。
前歯をセラミックにしたのに歯や歯茎が黒くなってきたのはなぜ?
をご覧くださいね。
セラミッククラウンとはセラミックという材料を使用して作ったクラウン形態、覆い被せる被せものという意味です。
セラミックインレーとはセラミックの材料を使ったインレー、いわゆる小さい詰め物という意味合いです。
大きく被せるタイプのクラウンか
小さい詰め物タイプのインレーか
という意味ですね。
小さい詰め物で問題ないのか?
大きく覆い被せるフルカバーの被せ物が必要なのか?
それは治療した部位の状態で決まります。
そして強度を要する場所なのかどうか?で決まるのです。
前歯と奥歯では全くかかる力が違います。
かかる強度も違います。
治療する場所であったり、必要とされる強度によってインレーを選択させる場合もあればクラウンを選択する場合もあります。
特に審美歯科の場合はその後の色の変化やインレーであれば
隣にはご自身の歯があります。
ご自身と詰め物をくっつけるためには接着剤が必要です。
見た目には、ご自身の歯、接着剤、詰め物というふうに見えます。
この層が見えるわけですからこの見た目を気にされる方もいらっしゃいます。
その場合には全体を覆い隠し接着剤の部分が見えにくい歯茎寄りの部分にしてしまうことによって、その段差や境目が見えにくくなります。
例えば、小学校の実験でもあるんですが、コップのそこに10円玉を入れて横から、斜め横から見たときに10円玉をみることはできません。しかし、水を入れると10円玉が見えるようになります。これは光の屈折によるものです。
ですから、日常生活においては色んな方向から光が入ってきますので、診療室では境目がわからないくらいきれいな仕上がりになっていたとしても、光の屈折、例えばオフィスなどの白い蛍光灯なのか?外での太陽光なのか?によっても見え方が変わってしまうのです。
見た目にわかりにくくていうのがどの程度までをご本人が求められるのかによっては詰め物ではなく全体に被せる方がいいこともあります。
咬み合わせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
セラミックスを使って治療した歯は、虫歯になりやすいのか、なりにくいのか?という質問を多く受けます。
セラミックスの歯そのものは、陶器ですので虫歯にはなりません。
しかし、セラミックの詰め物や被せ物とご自分の歯との境目に隙間があきばい菌が入ってきた場合には、虫歯になってしまいます。
詳しくお話しますね。
そもそも虫歯になる原因は何?
歯の表面なり詰め物の境目にバイキンがつき、そこから歯が溶けて穴があいていくと虫歯の進行が始まります。
実は虫歯治療に銀歯を使った場合、残念ながらこの銀はほとんどが、口の中で腐食していきます。
銀歯を見たらきれいな銀色なんだけれども、虫歯になった銀歯を外してみると、表面はきれいなんだけれども外した内側は真っ黒くなっていた、というのを見せてもらった事がある方もいらっしゃるかもしれません。
保険治療でできる「白い詰め物、被せ物」をプラスチックで詰める先生もいます。
もちろんお口の中に治療するのにこのプラスチックの材料を使用してもいいよ。ということはいわれています。
しかし、どういうお口の中の状況でどのような大きさのものを、そのプラスチックで強度が耐えられるのかというのは、その先生その先生によって、判断すべきであるとされています。
噛む面や奥歯だとプラスチックの詰め物や被せ物はすり減ってしまいます。
ご自身の歯との間に段差ができてしまうんです。
当然その境目にバイキンがハマりますので、そこから虫歯になりやすくなります。
歯とプラスチックの境目の部分にばい菌が入り込み
茶色い線が入っていますね。
これが歯と詰め物の「境い目」です。
境い目ですのでこの茶色い線はどんなに歯科医院で磨いてもとれません。
もちろん、そこにもともと汚れが付いていて虫歯になったわけですから、材質を変えたとしてもきちんとメンテナンスができていなければまた同じように虫歯になります。
セラミックスも同じでセラミックスの周囲に汚れが付いたままでは同じように虫歯になってしまいます。
プラスチックも白い歯ですし、セラミックスも白い歯です。
この違いは硬さの違いがあります。
プラスチックだと簡単にすり減って、歯との間に段差ができて隙間ができてしまいます。
しかし、セラミックスの場合はすり減るということは実は少ないんですね。
欠けて割れるはあります。最近では欠けて割れにくいジルコニアという新しい素材もできてきてます。
同じ白い歯、白い詰め物、白い被せであったとしても全く強度が違うんですね。そうすると、そこはものが詰まりやすくなるので虫歯になります。
また、接着剤でこういう詰め物被せものをくっつけるわけですけれども、その封鎖というところで封鎖性の高い接着剤を封鎖性の高い処理を必要としてその処理をしてするということであれば虫歯にはなりにくくなります。
金属やプラスチックの場合はどちらかというと、ザラザラ、ギザギザで引っかかるようなイメージです。ですから言ってみれば、どんな接着剤でもそこにとどめることができます。
しかしながら、セラミックスはツルツルとしたお茶碗のような材質ですから接着剤でくっつきにくいです。
ですので、比較的同じ先生がつけた場合に接着剤の違いによってついたりつかなかったりします。
自由診療で詰め物が簡単に外れると、やはり先生も患者さんも残念な気持ちになりますので、いい接着剤を使おうという心情が働いてしまいます。
通常の銀歯をくっつける接着材と
セラミックの歯をくっつける接着材は
種類が違います。
セラミックをくっつける接着材の方が封鎖性は高いです。
ですので、その結果虫歯になりにくいということはあるかもしれません。
治療期間では、削ってすぐ詰めるというようなやり方だと早いのですが、きちんとした型取りであるとか、きちんとした作成であるとか、きちんとした処理をして、きちんと詰める。ということをすると治療時間や治療期間は長くなります。
最近では、従来の型取りをして模型をおこして、そこで歯科技工士さんが作るという工程ではなく、工業製品的なカメラで形を撮影し、ものを削り出して作りそれをお口の中で合わせる。というように治療期間を大幅に短縮する治療法も開発されていますので、ご相談なさってください。
セラミックやジルコニア
どんなに自由診療で良い材質を使っても
完全に封鎖されなけけれな虫歯は再発してしまいます。
良い材質を選べば虫歯にならないのか?という問題ではなく
強度がしっかりした材質を選び、ばい菌が再度侵入しないように
完全封鎖する技術が必要であるということです。
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
セラミックの歯の治療の場合、プラスチックの詰め物や銀歯の詰め物に比べて利点は多くあります。
しかしセラミックの歯の欠点もあります。
それぞれの素材の利点と欠点を知った上で治療されないと後悔されてしまう方が
いらっしゃいますので、後悔したというご報告を受けます。
まず、失敗としてはセラミックというのはお茶碗と一緒です。
お茶碗と一緒なので
強い力が一時的に一箇所にかかると欠けたり割れたりします。
プラスチックはすり減って削れていきます。
お茶碗の場合は割れたりもします。
ですから、長くもたせるためには
①割れない工夫
②一箇所に力が集中しないような策
を取る事が必要です。
また、1本の歯の治療であれば
そんなに大きなトラブルにはならないのです。
しかし、上の歯も下の歯もセラミックだった場合には
トラブルが起こります。
例えばかみ合わせの相手の歯もセラミックだった場合、
お茶碗同士をカチカチカチカチぶつけている状態です。
かたいものとかたいものが
ぶつかり続ければ・・・
かならず壊れます。
割れやすいですよね。
パーンっていいますよね。
カンカンカンカン音がしますよね。
上下の歯をセラミックスにされた場合には
欠けた割れたりカンカン音がする、というような感じがするようになったと
お悩みになられる方は少なくあり。
特にくいしばりや歯ぎしりの強い方の場合は、顎が痛くなったり、その振動が頭に響いたり、このような事が起こり得ます。
結婚するまえに
歯を白くしようと考え
笑ったら見える部分をすべてセラミックにやりかえた後
頭痛が頻繁に起こるようになったというお悩みの原因は
ここにあります。
次に、口の中の多くの歯を、セラミックのような材質にした場合です。
芸能人の方は最近増えています。
全部白い歯に置き換える。
そうするとあっちもこっちもカンカンカンカンと当たります。
ちょうどご自身の歯であれば畳の上を素足で歩くようなイメージ。
これがセラミックの歯であれば、大理石の上をハイヒールで歩くようなイメージです。
大理石の上をハイヒールで歩く時のような衝撃が
つねにセラミックの歯同士では起こり得ます。
当然、カチカチカチカチ当たるわけですから、いずれ欠けて割れたりします。
その為、同じセラミックスでも欠けたり割れたりしにくいジルコニアであったり、ではジルコニアにして固くなったから大丈夫なのか?というと実はそのジルコニアやセラミックスを支えているのはご自身の歯です。
その衝撃はご自身の歯へ伝わり、
ご自身の歯が欠けたり、割れたりもしてきます。
ですから、セラミックスの治療は、実は、かみ合わせが非常に重要だと私は考えています。
①かみ合わせのバランス
②歯同士が当たるときのタイミング
③1本の歯ではなく2本3本の歯で同時に力を支える
これが本当に重要なことなのです。
専門が変われば診断が変わります。
かぶせ物が壊れる
かぶせ物が割れる
前歯が折れた
前歯がグラグラしてきた
前歯が前にぐっと飛び出してきた
また
顎が痛い
顔がゆがんできた
いろいろな症状がありますが
その全ての大きな原因に
「噛み合わせのバランスの悪さ」
があるんです。
「虫歯ができやすい」ことと
「噛み合わせの悪さ」
が関係するのか?
はい、関係します。
大きな影響があるのです。
かみあわせが悪い
ということは
歯が正常に並んでいないので
その歯並びの悪い部分には当然虫歯菌が溜まりやすく
いつもバイキンが住み着いている状態になっています。
ですので
噛み合わせが悪い方の
お口の中は虫歯でいっぱい
ということがよくあります。
そして
前歯が折れた
ということは
歯が折れる前から
もう既に折れやすい状態だった
ということがいえるのです。
歯は28本が
正常に並んで
はじめてバランスを保っています。
その中で
どこかの噛み合わせバランスが崩れると
前歯が本来耐えうる噛む力
以上の負荷がかかって噛んでいる
ことになります。
ですので
日々の咬む力で少しずつ
前歯は折れやすい状態になっていっており
少しの衝撃や少しの咬む力で
ある日突然
折れてしまいます。
正常な歯並びであれば
前歯はそうそう簡単に折れることはありません。
かみ合わせのバランスが
歯科の治療には最も大切です。
前歯を治そうかな
前歯がいつも欠けたり割れたりするな
前歯が前に飛び出してきてるな
こんな時はまずは
この動画をご覧になって下さいね。
http://www.8181118.com/movie/movie2.php
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです
「私の場合はどうなんだろう?」
「こんな場合はどうなる?」
お気軽にご相談下さい。
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
お越し下さった患者さんから
ご相談頂いた内容ですが、きっと素朴なご質問で、誰でもそう思ってしまいそうな
ことでしたのでご紹介しますね。
『こちらに来る1週間前に
歯周病が進行しているということで
奥歯を2本抜歯しました。
抜歯した部分はまだ腫れています。
抜歯すれば歯周病は治るのでしょうか?
あなたは他の歯も歯周病がありますと言われてはいるのですが
その後の治療は歯のお掃除だけ、です。
歯石を取るだけのみ、です。
処方箋も抜歯した後に抗生物質の薬をもらっただけです。
このまま放置しておくと他の歯も同じ運命をたどるのではないかと不安になり
相談に来ました』
これはきっと、
同様に思われている方も多いかと思いますので
お話させて頂きますね。
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
実際によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
差し歯とインプラントの違いをお話しますね。
差し歯とは、読んで文字のごとく歯に差す状態で作るものを言います。
ご自身の歯の根っこが残っており、そこに被せ物を差している状態です。
これを差し歯と言います。
ご自身の歯の根っこがちゃんと残っている場合には
差し歯の治療をすることができます。
インプラントがご自身の歯の根っこがもうすでに無くなっている方がする治療です。
ンプラントは何かを体内に埋め込む、これをインプラントと言います。
インプラントは人工的に歯根(歯の根っこ)を作る方法とイメージして下さいね。
インプラントと差し歯の違いは歯根があるかどうかです。
歯の根っこを失われた方に歯の根の代わりに骨の中にネジのようなものを入れるのがインプラントと言います。
噛んで痛くなくても噛むことをお勧めしません。
なぜ痛くないかというと残っている歯に密着していて
掛かる力を残っている歯に分散できているからです。
どんどん長年噛むと、歯茎が赤くなり歯茎が沈み込み、骨が溶けていきます。
もちろん残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくために使用されることはお勧めします。
しかし噛むための目的ではありません。