歯の予防を真剣にお考えの方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の
歯を失わないための噛み合わせ専門歯科
吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。
香川県に転勤になり
「入れ歯やインプラントにならないように
歯の予防をかみあわせも含めて診てもらえる歯医者さんを探していた」いう方がお越し下さいました。
ありがたいことに、
同じ会社の方がご紹介下さいました。
「入れ歯にならないようにするには
歯磨きだけしててもダメだよ」と教えてくれたそうです。
患者さんとお話していて
よく感じることがあります。
それは
多くの方は
歯並び=かみ合わせ
だと思っていらっしゃることです。
歯並び=かみ合わせでは
ありません。
見た目にきれいに
歯が並んでいることと
きちんと噛める
ということは
まったく別の話です。
ぜひ、知って下さいね。
さて
過去に
関東からわざわざお越し下さった患者さん
がいらっしゃいます。
「どうしてわざわざ飛行機に乗って吉本歯科医院にまで来て下さったのですか?」
とお聞きしたのです。
そうすると
その方はこうおっしゃいました。
歯が動く、ということを
わかってくれる歯医者さんを探していたら
日本全国どこにもなくて
インターネットで調べて吉本歯科医院を見つけてくださったとのことでした。
え?歯って動くの?
そう思われた方も多いかと思います。
吉本歯科医院に初めてお越しになった方はまず、驚かれます。
子供の頃に矯正治療をした方は
もうこれで私の歯並びは一生、死ぬまで
きれい!大丈夫!って本気で、思っていらっしゃる方の方が実際多いんです。
しかし、
違うんですね。
「歯は、動くの?」
はい、歯は動きます。
そして、一生歯は動き続けます。
吉本歯科医院は、噛み合わせの専門歯科医院ですので
初診でお越しになられるほとんどの患者さんは
「歯が痛い」
「この奥歯が痛い」
というご相談とともに
「私の噛み合わせが正常かどうかを吉本先生に一度診て欲しいと思ってきました」
という患者さんが圧倒的に多いです。
そして
ほとんどの方は
噛み合わせ=歯並び
だと思っている
ということ。
噛み合わせは固定されたもので
一生変わらないものだと思っている
ということ。
噛み合わせ=歯並び
では、ありません。
きちんと噛める
ということと
見た目がきれいに並んでいる
ということは
全く意味が違います。
そして、
噛み合わせは固定されたものではなく
微妙に変わっていくものです。
お食事をする姿勢が
前かがみなのか
まっすぐなのか
ほおづえをついているのか
足をいつもくんでいるのか
猫背なのか
いろいろな要素で
噛み合わせも微妙にズレていくのです。
「はい、これでOKです。」
とカチャカチャと噛み合わせを調整し
治療が終了する
というイメージのものではない、
ということを
知って頂きたいと思います。
歯は、動きます。
歯は、一生動き続けます。
噛み合わせは固定されたものではなく
一度調整しても、また微妙にずれていきます。
私達の医院では、
院長をはじめすべてのスタッフが
このようなお話を一日に何十回も患者さんに
お伝えし続けています。
歯が動いていく原因は
https://www.8181118.com/movie/movie2.php
歯が動く原因ってなに?動画をご覧下さいね。
10年前と比べてこんな症状が出ていらっしゃる方はいませんか?
■「下の歯がガタガタになってきた」
■「上の歯がガタガタになってきた」
■「動いてなかった歯が動いてきた」
■「右でしか噛めなくなってきた」
■「右で噛んでいると、右が痛くなった」
■「いつも決まった所が痛くなる」
■「いつも決まった所が虫歯になる」
これは、
実際に吉本歯科医院に
お悩みをご相談になられた方が問診票に書いて下さったこと、です。
吉本彰夫の考える
良い噛み合わせとは、
10年後も、今と変わらず同じ場所に同じ歯がある
です。
1日1日が同じ状況であれば、
10年後も同じ場所ですよね?
歯の状態も、
今もし、虫歯もなく
何の問題もなくお食事ができているなら
その状態が10年後も20年後も続けばいいですよね?
女性であれば
40歳の時のお肌と
50歳の時のお肌の状態が
同じように維持されていれば
いいですよね?
しかし、
実際は、そうではありません。
最初は小さな虫歯からはじまります。
小さな虫歯なので、小さな詰め物に。
そしてしばらくたって詰め物をしたところが、また虫歯に。
今度は小さい詰め物では封鎖しきれず
大きな詰め物に。
また悪くなって
歯を大きく削って、フルカバーのかぶせ物に、なります。
そしてしばらくたって今度はかぶせ物をした部分が
痛くなってきて、歯医者さんに行ったら
「もう神経にまでバイ菌がきていますので
この歯は神経を取りましょう」ということになります。
神経を取った歯は、
強度が10分の1まで落ち
栄養が行き渡らない死んでいる歯になりますので
少しの咬む力で、あっけなく折れたり割れたり、根っこにひびが入ったり
していくのです。
https://www.8181118.com/movie/movie3.php
歯の神経を取るとどうなるの?動画をご覧下さい。
一度治療した歯を何度もやりかえをして再治療をしているのが
今の私達のお口の中の現状です。
そうなった場合には
もう抜歯しか、ありません。
こうやって歯を失ってこられた
という経緯をお話して下さる方は
吉本歯科医院には本当に多いのです。
実際に私がお話をお聞きした患者さんの中には
「この10年ですごく歯を抜かれちゃったのよ」
「前歯がガタガタになってきたの」
「一気に悪くなっていった気がする」
という方は決して少なくありません。
歯を失ってこられた経緯を
振り返ってみると
みなさん
「まさか、ここまで歯を失うことになるとは思わなかった」
「昔から歯が弱かったんだけれど、ここまで噛めなくなるとは」
と、過去を悔やまれます。
歯を失う原因は
みなさんほとんどが
「私が歯磨きをきちんとしなかったからだ」とおっしゃられます。
もちろん、歯磨きがきちんとできていなかったために
バイ菌が歯を溶かし、骨を溶かし
歯を失ってしまっている方もいらっしゃいます。
しかしもうひとつ
原因があります。
それが「噛み合わせ」です。
お口の中の状況は
家族の移り変わりや、
生活スタイルの変化を
みなさん今まさに身をもって体験されていることと
まったく同じなのです。
状況は変化し続けるんです。
歯は一生動き続けているんです。
歯の治療は、「今、この現在だけ」を考えて設計図を
書くのではダメなのです。
10年先に困ったら困った時に考えればいい
というようなものでは、ないのです。
歯は一生動き続けるものだ
ということを知って下さいね。
https://www.8181118.com/movie/movie2.php
歯は動くんです!動画をご覧下さいね。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
銀歯を外して白い歯セラミックにする時のメリットとデメリット
をお話しますねね。
いま、お口の中に入っている詰め物が銀歯の場合、
銀歯を外して白い歯セラミックにしようかなとお考えの場合には
銀歯を外す処置をする前に、知っておいて欲しいことがあります。
今入っている銀歯の周りが
①虫歯になっている
②銀歯が欠けてている
ということであれば、セラミックの詰め物、被せものの治療することをおすすめします。
しかし、そうではなく
単に銀歯が見えて嫌だからという理由で白い歯セラミックに変えようという場合には銀歯を外す前に、事前情報をよく知ってから、治療を受けて下さい。
まず、白い歯セラミックスは保険の適応ではありません。
銀歯を外してしまってから「どっちにしようかな?」と迷われていると
問題が起こる事があります。
銀歯を外す前に事前に情報をよく聞いておかれてください。
また、銀歯は金属でできていますので、非常に硬い材質です。
セラミックスも硬い材料とは言われていますけれども、金属ほどではありません。
非常に硬い材質なので、厚みが薄い、浅い虫歯である、といった場合には
銀歯でも問題はないのですが、セラミックスだとお茶碗と一緒ですので強い力がかかると当然割れてしまいます。
ですから、セラミックスをする場合にはある程度厚みを確保する必要があるのです。
厚みを確保するということはそれだけご自分の歯を削るということです。
銀歯の部分だけがセラミックスになるのではなく、もしその銀歯が深くない場合には、深くご自身の歯を一部分削り込む必要があるのです。
そうでないと強度を確保することができません。
特に、奥歯の場合には強い力がかかり前歯と比較すると強い力がかかりますので、ある程度1㎜から1.5㎜という場所によっては2㎜の厚みを確保するされるために歯を削る事があります。
銀歯をいったん外したけれど
自分の歯をそんなに削るなんて「聞いてない!」ということにならないように
銀歯を外すその前に、必ず確認しておいて下さい。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
セラミックは変色しないのですか?
というご質問にお答しますね。
セラミックは焼き物ですので、陶器のお茶碗と同じです。
セラミックは変色はしません。
しかし
歯や歯茎がなんだか黒くなってきたという方がいらっしゃいます。
差し歯の場合だとすべてがセラミック、いわゆるオールセラミックスという差し歯の場合には変色しないのですが、どうしてもお茶碗だけだと割れやすいということで、金属で裏打ちをしてまず金属の歯を作りその上にセラミックスを乗せるというメタルボンドという治療法があります。
そうすると金属を使っていますので、経年的に金属が見た目はセラミックスなんですが、中が金属ですのでその金属が溶け出して歯茎が黒くなったりすることがあります。
もちろん、オールセラミックスにしたとしても、例えば死んでいる歯で神経の治療をしていて、土台を金属で作っている場合。
その被せものではなく中の土台が金属ですので、そちらから金属が溶け出し、歯や歯茎が黒く変色してくることはあります。
セラミックそのものは変色しませんが
裏打ちに使った金属や
芯棒を立てる時に使った金属が
溶けだし歯や歯茎が黒くなっていくのです。
ですので、見た目をある程度気にされる方もしくは歯茎の境目を気にされるということであれば、芯棒も当然金属でないものを選択する必要がありますし、被せものも金属でないもの、もしくはジルコニアのようなものを選択する必要があります。
吉本歯科医院では主に芯棒はファイバーコア、被せものはオールセラミックスのジルコニアもしくは力がかかるか、かからないかでe-maxといった材質を使うことが多くあります。
前歯をセラミックにしたのに歯や歯茎が黒くなってきたのはなぜ?
をご覧くださいね。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯を白くする方法ととして
ラミネートべニアという治療法があります。
ラミネートベニアとは歯の表面をごくわずかだけ削り、
歯の色をした薄い板を貼り付けて見た目を改善する治療法です。
ラミネートべニアをする時には
①健康な歯に対してする場合
②でに虫歯である歯にする場合
①②によって大きく治療のやり方が変わります。
①のすでに虫歯の歯である場合には虫歯である部分を一層削るというその時点で大部分の場所を削ったり、虫歯で詰め物をしている部分を削ったり、黒い部分を削ったりしないといけませんので削る量としては被せものをする時とほとんど変わらないぐらいに歯を削らないといけないこともあります。
削る量が多くなってしまうんです。
例えば、健康な歯でちょっとすきっ歯になっているすき間をなんとかしたいという方がいらっしゃいます。
しかし矯正治療は費用と期間がかかってしまうのでできない。
矯正治療で歯と歯のすき間を埋めようとすると見た目前歯の一箇所だけ閉じたいんだけれども、歯を寄せてくると当然そのすき間が埋まった分、別の場所に隙間ができてしまいます。
ですので、大掛かりな矯正治療になってしまう。
そして、ある程度の費用と期間を抑えたい。
ていうことであれば前歯の隙間をラミネートベニアを行うことをおすすめします。
いわゆる歯の付け爪だと思ってください。
左)古い詰め物が所々に詰まっており歯の色も変色しています。
右)前歯4本をラミネートベニヤ治療後です。
口元のアップです。とても自然で白い歯に仕上がっています。
ご自身の爪の形が芸術的な形にしたいという時に板みたいなのを貼り付けますよね。
そのような形の薄い板のセラミックスこれを貼り付ける治療と思っていただくとよろしいかと思います。
そして、焼き物の陶器ですのでプラスチックと違いますから、色が変わっていかないホワイトニングのように色が戻らず美しいままです。
同じ色の白い歯を継続して長期間キープすることができます。
しかし付け爪ですので、爪の上から指で抑えたら特になんともないですが、逆方向爪を、付け爪を剥がす方向に力がかかると当然接着力の弱い付け爪は簡単に剥がれていきます。
と同じようにラミネートベニアも外れてしまいます。
ですから、ラミネートべニアに適しているのは噛む力がかからない前歯限定であるということです。
そして、上下の歯をギリギリした時に歯が当たらない場所というのがすごく大事です。
ギリギリしたり噛んだりした時に当たる場所だと付け爪を剥がすような力がかかったら簡単に外れてしまいますので、そうゆう場所に使うことはできません。
強度が力がかかるところをラミネートベニアにした場合は残念ながら全体を被せるような被せものにやり変えたりする必要があったり、そういうこともありますので十分強度的に大丈夫かどうかを検討したうえで噛み合わせの力のかかり方などを検討したうえで、治療方を選択する必要があります。
ハイブリッドセラミックで白い歯にできると聞いたのですが
ハイブリッドセラミックとは何ですか?というご相談をよく頂きます。
ハイブリットセラミックについて
お話しますね。
ハイブリッドセラミックとは?
ハイブリッドセラミックスというのは、セラミックスという名前が入っているのでセラミックのような白い綺麗な歯の材料なのかな?と思われる方は多いですが
実はセラミックスとは全く違います。
いわゆるレジンというプラスチックです。
レジンとは、プラスチック素材でできた歯の修復物のことです。
ハイブリッドセラミックというのはいわばプラスチックのことなんですね。
内容物はレジン(プラスチック)とセラミックスの材料がちょっとだけ混ざっているもの、です。
で、ハイブリッドセラミックスという名前がついているんです。
ちょっとややこしいですよね。
被せ物を選ぶのは家を建てるのと同じ
例えば家を建てると想像してみてください。
家を建てる時、基礎は大事ですよね。
その基礎がどの程度頑丈にできているのかによって、家の強度が変わってきます。
例えば家を作るのであれば平屋が作れる程度の基礎であるのか
2階建てが作られる強度を受けれるだけの基礎であるのか
3階建ての力を受けいれるだけの基礎であるのか
というふうに考えていただくと、基礎でも全く必要とされる支える強度が違います。
家を建てる時は
土台の基礎にどれだけの力がかかってくるのかを考えて強度を確保していかなくてはいけません。
歯の治療も実は同じです。
どれだけの強度に耐えられますか?
歯の治療をした後、被せ物をする時に最も重要なことは「どれだけの強度に耐えられるか?」という問題です。
つまり、噛む力に耐えられる強度がある材料なのか?ということです。
ハイブリッドレジン、硬質レジン、セラミックス(陶器の材質)、ジルコニア、金属など、いろいろ被せ物の種類はありますが実は全く硬さが違うんです。
強度=「噛む力に耐えられる力」
とお考え下さい。
噛む力というのは女性でも奥歯だと100キロ、男性だと200キロかかるといわれています。
その「噛む」という力を、支えられるかどうかが被せ物を選ぶ時にはとても重要なことなのです。
残っている歯との咬み合わせバランス
さらに残っている歯の状態によっても強度は変わります。
ほとんどの歯が健全な状態で残っている方
多くの歯が神経のない歯だったり、入れ歯だったりする方
1本の歯だけが今回治療しないといけなくなったという方
では「噛み合わせバランス」としての強度の考え方が変わってしまうのです。
ほとんどの歯がご自身の歯が健康である方の場合には、噛む力を残ってる歯で支えればいいですし、その弱い歯に対してあえて強い力を負担させる必要はありません。
しかし、もうすでに何本かの歯を失ってしまっており、残りの歯が何本かしかないという場合には本来の受け持つ力以上の力がどうしてもかかってしまうのです。
ブリッジ治療も同じです。
歯を失って、残っている歯で橋渡ししてつなげてなかったところに歯が入ったので歯が治ったと思われるかもしれませんが、実際には柱は少ないのです。
柱の本数分の力しか耐えられないのです。
ではどのくらいの強度が材質によって違うんでしょうか?
材質の硬さを知ってますか?
通常、硬いかどうかっていうのは硬さメガパスカルという単位で表現されます。
一般的にジルコニアは1000メガパスカルを超えるものをいいます。
では、セラミックスはどうなんでしょうか。
見た目がよくしたいと奥歯にセラミックスを使い、かつてセラミックスがどんどん割れてかなりの厚みを持って作らないと薄くてセラミックスでは壊れてしまうわけです。
前歯だったらあんまり力がかからなくとも大丈夫なので前歯だったら従来のオールセラミックスでも大丈夫かな?ということでいわれたそのセラミックスだと、わずか400メガパスカルです。
実はジルコニアの3分の1の硬さしかありません。
強度はたった3分の1程度でしか支える事ができないのです。
ではハイブリッドレジン、ハイブリッドセラミックスやレジンはどうでしょうか?
100あるかないかです。
ジルコニアからしたら10分の1以下の強度しかないのです。
その10分の1の強度で果たして何年噛むことができるのでしょうか?
もちろんその治療するは以外のすべての歯が頑丈で健康でほとんどのものがそこでお食事できるという方であれば、ハイブリッドでもハイブリッドセラミックスでもなんの問題もないかもしれなません。
奥歯には奥歯の仕事、前歯には前歯の仕事
しかし、残ってる歯が数本でそこでしか噛むことができない場合や、前歯だけでしか噛めていない場合にハイブリッドセラミックを被せてしまうと、あっという間に前歯が倒れてきてしまいます。
前歯には奥歯で噛むような「物をすり潰す」ことはできません。
「物をすり潰す」というのは奥歯の仕事です。
奥歯の仕事を前歯にさせるとどうなるでしょう?
前歯はどんどん動いて倒れていってしまいます。
真ん中のあたりにハイブリッドセラミックの材質で使って果たして何年持つのでしょうか?
また、もし仮にもったとしても「すり減っていく」ということを考えるとおすすめできる材質とはとてもいえません。
どうして保険で認めているのか?
ハイブリッドセラミックの説明の最後に「ではどうして国は保険治療でプラスチックの被せ物を認めたのか?」というお話をしておきます。
その背景にあるのは
近年、金属の価格が非常に高騰している、ということがあります。
今まで保険治療で認められていた金銀パラジウム合金も何倍もの値段に跳ね上がってきて高級品、ぜいたく品になってしまったんです。
保険治療で認められていた金銀パラジウム合金の金属価格が高騰すれば国が保険でまかなえる予算を大幅に超えてしまうのです。
そういった理由から
保険治療でもハイブリッドセラミックのようなプラスチックの安価な被せものでも、使えるようにということで保険の適応ができるようになりました。
日本人は「保険で使えるだから安全安心」「国が認めているものだから安心」とおもいがちです。
しかし、保険で認められている材質だからといって安心安全というわけではありません。
ご自身のお口の中の状態に応じてできるできないは判断が必要かと思います。
そしてまた、新しいハイブリッドやジルコニアやセラミックスはそれぞれ特徴があります。
ですので、接着材で貼り付ける時にその特性を知らずにくっつけてしまうと実は本来の力を発揮できない、簡単に外れてしまう。という事がおこってしまいますのでそれぞれに応じた適切な処置が必要です。
虫歯治療や歯の神経治療をしたあと、または歯を白くしたいと審美歯科治療をお受けになる方で被せ物をどんなものにしようかなとお考えの方は、治療を受ける前に必ず知っておいて欲しいことがあります。
歯の被せ物をを選ぶ時に知っておくこと
① 材質の強度は噛む力に耐えうるものなのか?
② 他の歯との咬み合わせはキチンと設計に入っているのか?
③ 自分の歯と被せ物をくっつける時に使う接着材の相性を知っているのか?
最低でもこの3つはクリアした上で歯の治療をお受けになって下さい。
幼児期の薬品(テトラサイクリン)による着色には
オールセラミックでの治療をおすすめしております。
メタルボンドが一部金属を使用しているのに対して、全てをセラミック素材で作成します。一つの歯にセラミックの冠をすっぽりとかぶせます。そのためオールセラミックは、体に対する異害作用がなく、最も生体親和性が高くなります。
つまり体に優しく、金属アレルギーのある患者様にも安心です。
また、全てがセラミックであることの利点として、セラミック自体の透明性を一層活かすことができ、「最高級の素材」となります。
従来のセラミックは、メタルにセラミックを焼き付けるタイプのものでした。
これはメタルにより光が遮断され透明感が出にくく、歯肉とのラインが黒ずんで見えてしまいます。
オールセラミックはメタルを一切使用しないことで、天然歯の色調、透明感を再現し、より自然な仕上がりとなります。
ただし歯の表面全体を大きく削るという難点があります。
左)幼少時の薬の副作用で黄ばんだ歯になっていました。
右)上下16本オールセラミックで治療しました
テトラサイクリン歯の変色でお悩みの方は
まずはご相談下さい。
多くの審美歯科治療でよく問題になることのひとつに「自然じゃない」「いかにも上から被せているのがわかる」といったお悩みです。
前歯2本の色だけが妙に白くピカピカとしているため、他のご自分の歯との違和感が大きくなってしまう、というものです。
原因は、指示書一枚で、大量生産される歯科技工所に作成を依頼してしまうことにあります。
被せ物を作る歯科技工士は、その患者さまのお口を見ていません。ましてや、「その周辺の歯がどんな感じか」「どんな色か」、または「歯には模様がついているのか」「凹凸はどうなのか」など、当然知るすべもありません。
シェード番号で指示された色調の被せ物を歯の形に添って作るだけですので、当然このようなことになってしまいます。
審美歯科は、いわばアートの世界だとお考え下さい。
歯科医師の技術、またそれを作る歯科技工士の腕やセンス次第で、大きく変ってまいります。
(他医院で自由診療でセラミックの治療を行っている 上の前歯2本)
上の前歯、歯茎との境目が露骨で、白さ、形が不自然です。明らかに被せものをしているとわかってしまいます。
(吉本歯科医院でのセラミックの治療をやりかえた完成写真 上の前歯2本)
歯茎との境目に違和感がなく、ご自分の歯のように見えます。治療していない両隣の歯の色、風合いに合わせて被せものをつけています。
意外に知られていませんが、歯の表面を削りますので、その削った部分の隙間からバイ菌が入りやすくなり、虫歯や歯周病になる可能性が非常に高くなります。
吉本歯科医院にお越しなった患者さまの多くが他医院で治療をされ銀の「詰め物」「かぶせ物」をしています。
患者さまのお口のレントゲンを取ると明らかに銀歯の中でバイ菌が繁殖し、歯を溶かし、重症な場合には歯の根までバイ菌が浸透してしまっています。
審美歯科治療で白い被せ物をする際にはばい菌を完全に殺し完全封鎖を行う必要があるのです。