専門が変われば診断が変わります。
歯が折れた
歯が割れた
歯に穴があいてしまった
被せ物や詰め物がすぐ外れる
こういった時
その原因は一体何だ
と思われますか?
そんなこと考えたこともない、
という方が
ほとんどであるかと思います。
お口の中に症状が起こった時
ほとんどの方は
私が歯みがきをちゃんとしなかったから
ばい菌がたまってしまったから
とお考えになります。
しかし
原因はそれだけでは
ありません。
咬み合わせバランスの悪さによる
噛む力の衝撃で
歯が欠けたり
歯に穴があいたり
歯がグラグラと揺さぶられ
抜けそうになったり
ということが起こるのです。
モノとモノがぶつかる行為は
必ずどこかが壊れます。
例えばですが
壁に豆腐をぶつければ、
どうなりますか?
もちろん柔らかい方の豆腐が
グシャっとつぶれますよね?
豆腐に向かってボールをぶつけると
柔らかい豆腐がこれまた
グシャッとつぶれますよね?
物と物がぶつかった時には
必ず
より柔らかい方が
壊れるのです。
衝撃というのは
そういうものです。
ただ、
例外があります。
衝撃が長期間に及んだ場合、
仮に弱い力であったとしても
硬いものを壊すことが
あるんです。
よく言われるのに
「雨垂れ石を穿つ(うがつ)」
ということわざがあります。
※軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、
長い間同じ所に落ち続ければ、
ついには硬い石に穴をあける意味から。
たえず垂れ落ちる滴は石にさえ穴をあける
小さい雨粒でも長い年月の経過によって
固い石にも
穴をあけてしまうのです。
物と物がぶつかった時には
ぶつかったところが壊れやすくなる、
壊れる。
これはイメージできます。
次にそこを壊れにくい頑丈なものにすれば、
それを支えている他の構造物に
その振動や衝撃が伝わるのです。
つまり、
どんなに硬い物、
どんなに壊れにくい物の
カブセ物を作成したとしても、
その衝撃は他のところに行ってしまうのです。
カブセ物を支えている歯であったり、
歯を支えている骨だったり、
歯根膜だったり、
骨を支えている関節であったり、
いろんなところに
その衝撃や振動は蓄積されます。
そして人間の体というのは歯だけ、
頭の骨だけというふうに独立しているのではなく、
骨はだいたい人間の身体は個人差ありますが
200近くで構成されていると言われています。
また
関節は260もあると言われてます。
つまり全身にある200個の骨、
260の関節でもって
つながっているのです。
そしてそれぞれを
筋肉や腱でつないでいる
のです。
ですので、
腕を引っ張ったら当然
体もくっついてきます。
肩を押したら足も引っ張られて
転んでしまうのです。
つまり衝撃というのは
全身でその力を受ける
ということです。
よく食いしばって踏ん張れ
と言います。
食いしばることができなければ
踏ん張ることはできないのです。
踏ん張ろうとすると、
食いしばろうとします。
食いしばれないと
踏ん張れないのです。
つまり噛み合わせの状態が悪いとか
早く当たるとことがあるとか、
強く当たるところがあるとか、
というとその衝撃はただ単に口や顎、頭だけではなく
首や肩、場合によっては足にまで行ってしまうのです。
その衝撃は
逆もあります。
足をケガされると
歯が割れる
という体験をされた方は
多いのではないでしょうか?
一見関係ないような足と歯ですが、
とても密接に関係があるのです。
咬み合わせバランスが悪いままだと
お口の中にどんないい治療をしようと
どんなに自費で高い素材を入れても
必ず破壊が起こります。
歯の破壊だけでなく
咬み合わせバランスの悪さからくる衝撃は
全身への影響も大きいのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです
☑歯茎が黒いんです。
☑歯や歯茎が黒ずんできたように見える
☑セラミックの詰め物と歯茎の境目が黒くなってきた
☑歯茎の一部が黒くなってきた
☑治療した前歯の境目の歯茎が黒くなってきた
このようなご相談で吉本歯科医院にお越し下さる、メール相談を頂く方も
とても多いので、お話させて頂きますね。
よくよくお聞きすると、
「以前歯のかぶせの治療をした。
そして根っこの治療(歯の神経治療)もした。
きれいに治したはずなのに、
また膿がたまってきたのかしら?」
そのように不安になってお越しになる方もいらっしゃいます。
でも実はほとんどの方が、
歯や歯茎が黒くなる原因をご存知ないのです。
原因は
「金属」なんですね。
もし、前歯の被せ物をセラミックスにしたとしましょう。
セラミックとは陶器なんですね。
お茶碗みたいなものですから、非常に割れやすい。
ですから、それを補強するために金属が使われます。
また歯の根っこにかぶせをするのに支えがないと倒れてしまいます。
その土台、その土台に金属を使っていたりします。
この金属たちが溶けていくんですね。
金属が溶けるってイメージできますか?
金属が溶け出して歯を黒くし、そして歯茎にまで黒くなっていく。
また
金属アレルギーって、聞かれたことありますね。
最近では、テレビでも頻繁に金属アレルギーのことを紹介していますので
かなり、一般的に知られるようになってきました。
そうなんです。
ピアスやネックレスだけでなく
お口の中に入っている歯の詰め物や被せ物、または歯の土台に使われている
金属が溶け出して金属アレルギーを引き起こすことも
あるのです。
どんどん身体の中に金属が溶け出して、全身的な金属アレルギーにまでなってしまう方までいらっしゃいます。
だったらやりかえればいいじゃないか、
外したらいいじゃないですか、
またかぶせ直したらいいじゃないですか、
そのようにおっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし、歯科の治療は何度もできるものでは、ないのです。
実際外すことはできたとしても、
ご自身の残っている歯の根っこに金属が溶け出していってるわけです。
ご自身の根っこはどうなっていると思います?
金属で真っ黒なんですね。
金属が黒く溶け出している歯を
白くしたい
または
自分の歯のように自然な色に見せたい
となると
その歯の黒い部分、削らないといけないんですね。
ですが、思い出して下さいね。
一番最初に歯の治療をして
被せ物をする時点で、すでにもう外周一層削ってるんです。
接着剤をくっつけるために
のりしろ部分を
削る必要が、あるんですね。
外周一層削ることによって
被せ物をすることができているんです。
https://www.8181118.com/news/2016/04/post-380.php
歯の治療の度に、歯を削り取っています。
ですから
今回また、
治療をやりなおす
被せ物を外してやりかえる
となると
今ある黒くなった被せ物を外しているわけですから
そこからさらにまたのりしろを作るために歯を削る必要があるのです。
削れば削るほど
どんどんご自身の残っている歯の根っこ、
細く細く薄く薄くなっていくんですね。
薄くなってしまうと、
噛んだ時に
噛む力によって
割れてしまったり、
長く持たなかったりします。
何回もやりかえている方では、
芯棒を外す時に、このようにパキッて割れてしまう方までいらっしゃるんですね。
歯の根っ子(歯根)が割れてしまったら、もう抜くしかないんですね。
もう一回芯棒立てて、被せ物をできるんじゃないんですか?
とよく患者さん、おっしゃられるんですが
実はできない、んです。
芯棒によって歯の根っこが揺すられます。
そうすると根っこのまわりの骨がどんどん溶けていきます。
残念ながらこの場合はもう抜かないといけなくなります。
ですから、
歯の被せ物は
何度もやりかえができるものではないんです。
色が黒くなったら
またその時、白いものにやりかえたらいいじゃないか
と思われるのですが、
ただし・・・・歯を失う時期が早まってしまう可能性がありますよ、という
注意書きが、小さく小さく付いているということなのです。
治療をする前に
しっておいた方がいいことは、
☑この材質を使えば将来どういうふうになっていくのか?
☑金属が溶け出す材質なのか?金属が溶け出さないものなのか?
☑金属のような色がでてくるものなのか、出てこないものなのか?
☑その素材は全身に対してどういう影響を及ぼすのか?及ぼさないのか?
☑金属アレルギーの可能性がある方は、金属アレルギーにならない材質なのか?
そういうことまで含めて先生とよく相談してから治療をお決めになられてほうがいいと思います。
「一回した治療をやり直す」これ非常に難しいですし、
実はリスクがあるのです。
https://www.8181118.com/director/2016/04/post-126.php
歯の治療は何度もできない
最初によくご相談して治療を受けられてください。
「3週間前に神経を取る治療をしたんです。
歯の神経を全部とってもらって治療は終了しました。
でも、歯が痛くてしょうがないので
歯医者さんに行ってまだ痛いというと
『神経取ってる歯なので痛いはずはない、そんなはずはない。』
と言われました。
しばらくしたら落ち着くかなと我慢しながら仕事をしていましたが
あまりに痛いのでこれはおかしいと思って
相談することにしました」
「すでに歯の神経は取っている歯だけれども痛みが取れない」
「歯の神経治療をして、治療は終了したと言われたが、
痛みが続く」
こんな状態が続くと
誰だって不安になります。
一体どうしたらいいのか?
この痛みはどこに行けば治るのか?
そう思うのは当然です。
歯の神経に関してのご相談は大変多いのですが
ご相談はその中でも特に多いご相談内容です。
歯の神経を取ったはずなのに痛い
その理由をお伝えさせて下さい。
通常、奥歯の場合歯の神経の入口は
3つしかない、
と教科書では教えられています。
しかし、実際に私が日々患者さんのお口の中を診せて頂き
根管治療(歯の神経治療)をしていく中では
歯の神経の入口は4つ、5つ目ある方が
いらっしゃいます。
歯の神経の入口が4つあるケースは
珍しいことではありません。
私が患者さんを診させて頂くだけでも
歯の神経の入口が3つなのは
10人のうち5人程度です。
残りの5人の方は、歯の神経の入口は4つ目、5つ目と見つかります。
実際にこの患者さんも
5つ目の神経の入口が見つかりました。
3つ目までは見つかって
消毒をしているのですが
残りの4つ目5つ目には
神経が残っており、バイ菌が腐蝕しているのです。
痛いはず、です。
ばい菌がそこにある限り
痛みが消えません。
ばい菌を殺せば痛みが消えます。
歯の神経の入口が3つしかないと思って
3根管だけ治療したとします。
見つかっていない4つ目、5つ目の神経は
治療されずに放置されたままです。
痛みが取れるはずが、ありません。
歯の神経の入口は3つだと、思い込んでいたら
見えません。
4つ目があるかもしれない、と思っているから
4つ目を見つけることができます。
あると思うから、見つけることができるのです。
4つ目、5つ目の神経の入口を見つける時に
役に立つのが、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)です。
肉眼では見えないものが、
マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使うことによって
よく見えます。
普通歯科医師術者から治療しようとする歯
を見るとこんな感じです。
肉眼で見た時にはこう見えます。
歯と1円玉を並べてみました。
こんな世界です。
ルーペで見るとこんな世界です。
歯の神経(歯の根)が3つ見えていますね。
例えば字が小さな本を読もうとした時、
字が見えないと読めませんよね。
ですから見えないのでどうしますか?
メガネを掛けますよね。
横に一円玉を置いてみました。
こんなサイズです。
見えている事に対してしか
処置をすることができません。
もちろん経験であったり、
技術であったり、
手先が器用であったり、すごく大事なことです。
しかしながら目が見えなくなってきたり、
見えていたものが見えない、
もしくは今まで見えてなかったものが見えるようになった時、
それはまったく違う治療となるのです。
先ほどの続きです。
まず、お口の中をルーペでみると
こんな感じです。
歯の表面がばい菌で溶けて
ドロドロになっている状態です。
決して珍しいケースではありません。
一部が黒くなって肉に埋もれているため
黒い部分を削ると出血してきます。
そのため、
先生の診断によっては
この時点で「抜歯」を宣告される場合も
少なくありません。
この表面のドロドロした状態をまずはキレイに除去します。
まずここまでの処置が大変です。
黒い部分を削って除去し、
まだ使えそうな硬さのある歯質を露出させました。
レーザーを用いて止血しました。
レーザーがないと止血が困難です。
止血させることで、
歯の神経の入口を3つ
見つけることができました。
歯の周辺部分の赤くなっている歯茎から
出血が起こるのですが、レーザー治療により
止血された状態で歯が良く見える状態になっています。
もちろん吉本歯科医院のこの炭酸ガスレーザーは保険では認められていません。
ここまでの処置ができるかどうかだけでも
抜歯か歯を抜かずにすむかの診断が
大きく変わってきます。
具体的にお話しましょう。
歯科の治療においては
何ミリの世界が治療にとって必要なのか?
吉本彰夫は1ミリ、いやもっと狭い
0.1ミリの世界で治療を行っております。
さらにマイクロスコープ(手術用顕微鏡)で精密に見ていくと
3つの神経の入口以外に白い点が見つかりました。
しばらくすると横から血が流れ込んできます。
血との戦いです。
ここでまたレーザーで止血させます。
その白い点の穴の中に細い針を慎重に入れていきます。
注意深く入れないと細い針ですので折れてしまいます。
針が折れた時点でその歯は「抜歯」となります。
細心の注意を払って行います。
上の写真をご覧下さい。
神経の入口は3本に見えます。
しかし
白い点だった穴を針で広げていくと
4本目の歯の神経の入口が見つかりました。
4本目の歯の神経の入口が見つけることができたため
4本目の歯の神経を消毒することができます。
そこにバイ菌がいるから
痛みを感じるのです。
消毒し、菌を殺せば痛みは消えました。
こういうことが吉本歯科医院では
当たり前に行なわれています。
マイクロスコープという手術用顕微鏡を使えばどうなるんでしょうか?
はっきりと見たいところが見えます。
吉本歯科医院では常にそういうよく見える世界で治療を行っております。
これが、吉本歯科医院の「あたりまえの基準」です。
歯の神経を取ったはずの歯が痛いという場合は
まずはご相談下さい。
専門が変われば診断が変わります。
インプラントはすごくいいものだ
と理解されている方が多くいらっしゃいます。
そして
インプラントさえ入れればもう大丈夫だ、
インプラントさえ入れればすべて再生される
歯がなくなったらその時インプラントにすればいいじゃないか
そう思っていらっしゃる方、本当に多くいらっしゃいます。
私はもっとインプラントのデメリットというところを知って頂きたいと思います。
「インプラントってすごくいいものだ」
それはすごくいい条件が重なった方のお話しです。
残念ながらインプラントというのは単なるネジです。
ですのでトラブルは当然あります。
トラブルの原因がなんなのか?
どういう時にトラブルになるのか?
いうことを是非知って頂きたいのです。
そして実際にインプラント治療を受けようと思う場合には、知っておいて頂きたいのです。
インプラント治療をしてからでは手遅れなんです。
ます最初に
インプラントとご自身の歯の違いを知って下さい。
まずインプラントは全く動きません。
ご自身の歯は一生動き続けます。
インプラントを1本でも口の中に入れるということは
動くものと
動かないものが
共存していく状態になる、ということです。
インプラントを検討している患者さんから
ほぼ100%頂く質問があります。
それは
「インプラントはどのくらい持ちますか?」
です。
一番問題なく、10年20年と経過が順調なケースは
お口の中に歯が1本もなく、上下すべてをインプラントにされた場合です。
全ての咬む力が、インプラントのみで設計されている場合です。
建築物と同じです。
古い古民家の柱を残してリフォームした場合と
いっそ更地にしてしまって強固な柱をドーンと建て新築した場合
見た目は一緒かもしれませんが
強度の問題、噛める力、耐久性は
比較するまでもありません。
しかしながら、インプラント以外にご自身の歯が残っている方の場合には、いろんなトラブルがあります。
私のもとにインプラントトラブルで駆け込んでこられる方の多くは
お口の中に2~3本のインプラントを埋入されている方です。
☑インプラントが入っている歯の隣の歯が割れた
☑インプラントが入っている歯のかみ合う上の歯が痛い
☑インプラントが入っている右側とは反対側の奥歯が一気に壊れてきた
このような症状です。
まず第一に知っておいて欲しいことがあります。
それは
インプラントはすごく良く噛めます。
ものすごく噛めてしまうのです。
しかし、すごくよく噛めるがゆえに
フランスパンや
お肉をガンガン噛んでしまわれます。
実際に噛んだ相手の歯は・・・・?
歯は上の歯と下の歯で噛みますよね。
下の歯をもしインプラントにした場合、
上の歯もインプラントであれば問題はありません。
しかし、上の歯がご自身の歯であった場合、どうなると思いますか?
その上、上のご自身の歯が、もう既に神経を治療をして神経がない歯だった場合。
神経のない歯の強度は本来のご自分の歯の強度の10分の1程度しかありません。
見た目はきれいにたってるけど
チョンと力がかかれば簡単に崩れる家と同じです。
見た目はいいけど、柱が腐って弱っている状態です。
インプラントが良く噛めるがゆえに
噛み合う上のご自身の歯がその噛む力に耐え切れないんです。
そして破壊されてしまう。
では、
インプラントが入っている人はどの位の力で噛んでいいのか?
インプラント自体はは強い力で噛んでも壊れません。
しかしながら
インプラントが入っている歯と咬み合うご自身の歯は今までの治療の結果あと年齢相応の弱い状況、もうすでに何十年も頑張ってきた弱い歯なのです。
ですから、その歯が耐え得る強度以上の力がかかれば、
その残っている歯が次々に壊れます。
ここまでが
上に(下に)インプラントを入れた場合の噛み合う相手の上下の歯の話しをしました。
次に左右の話しです。
両足だと1km・2km歩けます。
片足ケンケンだとどうでしょう。
おそらく100mも難しいのではないでしょうか。
健康な足ですよね。
骨折している足ではありませんよね。
健康な足だというのにもかかわらず、片足だと100mも行けないのです。
つまり本来の受け持てる力以上の力がかかると壊れるということです。
インプラントも単なるネジです。
例えば左にインプラント治療をしたとしましょう。
右はご自身の歯があります。
何年か後に右のご自身の歯が虫歯や歯周病、歯が折れた割れた等の理由で
ダメになってしまった。
右では噛めないけれど左はインプラントがある。
ああ昔インプラント治療をしていて良かった。
今は右では噛めない。
でも左が噛める。
ということで左で噛んでいた。
何が起こると思われますか?
本来受け持てるインプラントの強度以上の力がインプラントにかかりますから、
今度はインプラントが折れる。
またはインプラント周囲にある骨が骨折する。
このようないろんなトラブルが起きてきてしまうのです。
インプラントは単なるネジです。
万能ではありません。
もしそのような状況になられた場合には、すぐにインプラント治療をされた先生に相談し、両方で噛める状況を作る、
これがすごく大事なことなのです。
これが左右的なお話しです。
次に問題なのが、隣り合う歯です。
近隣の歯です。
例えば前から数えて、よくあるのが6番目・7番目の歯にインプラントをした。
奥歯の2本ですね。
6番目・7番目の歯がなくなったので、その部分にインプラント治療をした。
よくあるケースです。
手前の4番目・5番目の歯は何とか根っこの治療をしたりして残せた。
当然ですが
インプラントの持つ期間、
手前の歯の死んだ歯の持つ期間、
違うんですね。
歯の神経がしっかり残っていて生きている歯の場合には、
負担がかかってきた場合には
痛いなあ
しみるなあ
いうことを感じますので手を打てます。
しかし、歯の神経をもう既に取ってしまっていて
死んでいる歯の場合には、無理な力がかかってきてトラブルが起こったとしても、
痛いとかしみるといった自覚症状は一切感じることができません。
場合によっては力の負担によって歯が折れたとしても
気付かれない方もいらっしゃいます。
その状況を放置すると何が起こるのか。
いずれこの歯は抜かないといけないかもしれない。
でも今抜きたくない。
今は噛めるから問題ない。
ということで置いておかれる方が実は多いのです。
手前の歯が折れると、その歯が助からないということはご理解頂けるのですが、問題はその歯を抜かないということではなく、歯の周囲にある骨がなくなるということなのです。骨がなくなるということが実は大問題になります。
https://www.8181118.com/director/2016/09/post-149.php
確かにその後ろの歯にインプラントをしている歯自体は問題はないかもしれない。
しかしながら、骨というのは段々と染み渡るように広がっていくようになくなっていくのです。
つまり隣の歯を失うと隣の歯の骨が溶け出すと、段々その骨が溶けることによって、実はインプラント周囲の骨が溶けてなくなるのです。
インプラントは大丈夫であっても
インプラントの周りの骨が勝手になくなるのです。
例えば
川沿いに家を建てていたと想像して下さい。
何十年か経ったらいつの間にか川に土地が削られ、家が傾き始めてきた。
と、同じようなことが起こってしまうのです。
どんなにインプラント自体が大丈夫であったとしても、隣り合う歯がそういう状況になってしまうと、インプラントと言えど、そのインプラントを除去しなければならない。
もしくはその骨ごと削って除けなければいけないという状況に追い込まれてしまうのです。
ですからインプラントの寿命というのは実は隣り合う歯の寿命に左右されるのです。
インプラント治療を行なう場合、
隣りの歯が歯の神経がない死んでいる歯であるとか、
何とか甦らせている歯であるとか、
10年・20年確実に持つような歯でない場合には、
そこがトラブルになった場合、
次にどういう処置をしないといけないのか?
そこが悪くなった時にそこにインプラントをするのか?
そこをインプラントを伸ばしてするのか?
そういう治療計画を最初に立てておかないと、大変困ることになります。
今目先のことだけを考えていては
5年後、10年後悲惨な目に合います。
そしてまたインプラントメーカーによって、そういうリフォームということを対応できるインプラントメーカーもありますが、残念ながら対応できないメーカーも数多くあるのです。
極端な話しを言えば、
かなりな本数を失われてしまった方、ある程度年齢を重ねられた方の場合には
どう考えればいいのでしょうか?
確かに歯を残すということはいいことかもしれません。
しかしながら、
その残せる本数、
その機能できる期間、
というのがどの程度のものなのか?
実はこれは古い古民家をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
最近は古民家を再生して住むことがブームのようです。
その古民家、柱が腐食し4本ある柱が大きい屋根を支えているわけです。
3本は何とか5年・10年は持つかもしれない。
取り合えずこのままだと崩れるので、一番弱い1本だけを良い柱に置き換えるとイメージしてください。
その後何かトラブルが出た時に、良い柱1本ですべての屋根を支えるということは不可能なのです。
しかしながら、屋根と柱はつながっているのです。
屋根が崩れれば、その丈夫であった1本では、1本であったとしても引っ張られて傾いていってしまうのです。
で、リフォームは所詮リフォームなのです。
どの位の期間持つのかということは
その残りの3本の柱によって寿命が決まるのです。
確かにリフォームをすれば、リフォームのような形で修繕すれば、
その時その一瞬に関して言えば、費用は安く抑えることが出来るかもしれません。
見た目は新築もリフォームも変わりません。
しかしながら長期的視野に立った時、
じゃあそれがいつ崩れるのか、その残っているものによって左右されるのです。
それが崩れかけようとした時にすぐに修繕すれば、その最初に治療したインプラントは柱は大丈夫かもしれません。
しかしながら本当に噛みにくくなった時には、その柱そのものがもう既に使えなくなっていることが実は多いのです。
本当にその10年後の1本が同じ高さ、同じ長さ、そのままで使えるんでしょうか。
現実には使えないことが多いのです。
ですから1本でも2本でも歯が残せるようであったなら、残したいとおっしゃる方は多くいらっしゃるんですけれども、その1本・2本を置いておくがために、全体の強度、バランスというものが実は大きく崩れ、そしてその崩れた原因が実は耐久年数に大きく関係してくるということを是非知って頂きたいのです。
ですので噛み合わせのバランスって実はすごく大事なのです。
1ヶ所崩れた所を補強するように補強した場合には、
その噛み合う相手がダメになった時でも、その高さに仕上げないといけないのです。
噛むという行為は
カチカチと噛むという行為と、
もう一つ
すり合わすという、すり潰すという噛み方
があるのです。
人間は肉食動物と草食動物の両方を併せ持つ、
極めて稀な食生活を送っているのです。
実は動物体系的に見ても、これは実はすごいことなのです。
噛むという行為と
すり潰すという行為
この両方を持ち合わせている、実はすごいことなのです。
このすり合わす、すり潰すということは、
隣り合う歯の高さが同じ高さでないと、横にスライド、ずれるということが出来ないのです。
ガタガタだったらどうでしょう。
カチカチ噛めるかもしれない、でもすり潰すということは出来ないのです。
例えば馬とかの歯はまっ平です。
それに対しサメとかの歯は牙のようになっています。
サメは牙で噛み切ることは出来ますが、
すり潰すことは出来ないのです。
ガタガタの歯ではすり潰すということは出来ないのです。
取り合えず今ここの歯がないから、ここの歯がちょっと飛び出てて噛み合わせるために引っ込めて作る。
そういうガタガタな治療をしてしまえば将来その他の歯がダメになった時に、すり潰す・すり合わせるということが出来なくなるということになってしまうのです。
そしてまた、その部分にだけ力がかかり揺すられ、本来の受け持てる力の何倍もの力、本来受け持てる力の方向からではない別の横からの力によって壊される、破壊されるということもあるのです。
ですからある程度の年齢になられている方、残そうと思えば残るかもしれないであろう歯の本数であったり、強度のバランスによっては全て除けて、リフォームではなく新築でしっかりとしたバランスのとれた柱と梁でもって維持させる。というふうにされた方が実は相対的に、結果的に10年単位・20年単位で見た時に非常にトラブルが少なく、良く噛める状態ということを維持できることがあるのです。
10年後に何が起こるのか、
そのトラブルになりそうな原因は何なのか、
ということをしっかりと見極めた上で治療を受けられることをお勧めいたします。
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https://www.8181118.com/contact/
専門が変われば診断が変わります。